1月9日 今までにない広がりで原発を考えてくれるようになった。ここまで来たんだから、今度こそは止めたい 小出裕章(こちら特報部)

2012年1月10日

2012年1月9日(月)、東京新聞の「こちら特報部」が小出裕章氏を扱った記事を掲載しました。

※コメント欄にてしんちゃんさまより教えていただきました。ありがとうございました。

以下転載。
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1月9日(月) 東京新聞 「こちら特報部」の記事を転載します。(1)
「脱原発のココロ」

ー「ムラ」も無視できぬ存在ー

昨年10月30日、東京都港区のJR浜松町駅近くの喫茶店。京都大学原子炉実験所助教の小出裕章(62)は約2時間、日本原子力学会会長で東京大学大学院教授の田中知(61)らと向き合った。

東京電力福島第一原発事故後、原発の危険性を訴え続けて40年の小出は「不屈の研究者」として広く知られるようになった。一方の田中は、原発を推進することで互いに利益を得る企業や研究者の排他的集団「原子力ムラ」の中心人物だ。

「原子力の学問をどうしたらいいか」と問われた小出は諄々と説いた。
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15年前 日本で原発事故が起きれば経済が破滅する 小出裕章(東京新聞)

2011年8月6日

2011年8月6日、東京新聞25面にて、小出裕章氏の発言が掲載されていました。コメント欄にてishiiさまより教えていただき、東京新聞を購入して読んでみました。

以下転載。記事の導入と小出裕章氏の発言のみ引用する。
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見出し「経済破滅」の大事故を指摘

15年前、当時の京都大学の小出裕章助手と國學院大學の菅井益郎教授が「資源・エネルギーの大量消費と現代社会」というテーマで対談した。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から10年後の事だ。2人は放射線被曝の恐ろしさを指摘、日本でも経済を破滅させるような大事故が起きる危険性について危惧していた。(編集委員・長竹孝夫)

原子炉実験所の鯉で助手(現助教)と日本経済史専門の菅井教授が行った対談内容は当時の国学院大学広報誌「滴(しずく)」に掲載さいれた。一部を二回に分けて紹介する(次回は十三日掲載の予定=敬称略)

■原発事故と被害

小出「自分の一生は原子力に託したいと夢に燃え一九六八年に東北大学原子核工学科に入った。だんだん学んできて、やはり原子力というのは人類が手をつけるべきではないと思うようになった。チェルノブイリ事故で表に放出された放射能は膨大。広島の原爆の比べ八百発分ぐらいの放射能をばらまいた。

小出「被曝の影響は十年、二十年たって出る。原発が大事故を起こしたときどのくらいの被害が出るか。日本の国家予算全部を注ぎこんでも足りない。日本で起きれば日本経済が破滅する」

小出「科学技術が今の世代の人間にある意味、豊かさをもたらしたのかもしれないが、一方で人類滅亡の鍵を作っているという、そういう危うい時代である」

■原発の歴史

小出「原子炉立地審査指針というのがあるが、そこには、原子炉の周りはとにかく非居住区域にしなければいけない。その周りは低人工地帯で、さらに都市から離しなさいと書いてある。もともと過疎地につくれ、というのが原子力の基本的なスタート」

小出「大事故はいきなり起こるのではなく、中事故が積み重なってくるうちに起きるというのが技術の鉄則である。その大事故につながる一歩手前の事故が日本でもどんどんたまっている」

■エネルギー

小出「私の知り合いに、歌をつくって自分で歌っている人がいる。『♪足で扉を開けて 足を使わず階段を登る/電気でお湯を沸かして 電気で野菜をつくる/夜をあんなに明るくしといて 夏をあんなに寒くしといて まだまだ足りないなんて』という歌詞です。もっと、自然に寄り添うような生き方をしなければいけない」
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菅井氏の発言にもはっとするものがありました。次回は8月13日。みなさんも東京新聞朝刊をお買い求めになってはいかがでしょうか。


2011年4月12日 レベル7への引き上げ 小出裕章

2011年4月12日

2011年4月12日、東京電力福島第一原発の事故について、原子力安全・保安院が国際評価尺度(INES)でレベル5としていた暫定評価を最も深刻なレベル7に引き上げると発表したことに関して、東京新聞ウェブサイトの記事で小出裕章氏のコメントが紹介されています。

【社会】福島事故 最悪のレベル7
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011041290133656.html

以下、転載です(太字は転載者による)。

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【社会】
福島事故 最悪のレベル7 
2011年4月12日 13時36分

 東京電力福島第一原発の事故で、経済産業省原子力安全・保安院は十二日、1~3号機から大気中に大量の放射性物質が放出されたとして、原発事故の深刻さを示す国際評価尺度(INES)でレベル5としていた暫定評価を、最も深刻なレベル7に引き上げると発表した。
 福島第一原発の事故は、原子炉が溶融後に爆発し大気中に大量の放射性物質が放出された旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(一九八六年)と並び、世界で二例目の最悪の原子力事故となった。
 国内の原子力関係施設の事故ではこれまで、レベル4の東海村臨界事故(九九年)が最悪の評価だった。レベル5は、原子炉圧力容器の底に燃料が溶け落ちた米スリーマイル島原発事故(七九年)と同レベル。
 保安院と国の原子力安全委員会は十二日、記者会見し、引き上げの根拠を「(1~3号機から)大気中に放出された放射性物質の総量」と説明した。
 事故後の環境測定データや原子炉の損傷状況などを基に、放射性ヨウ素131とセシウム137の放出量を推計。ヨウ素131に換算して保安院は三七万テラベクレル(一テラベクレルは一兆ベクレル)、安全委は六三万テラベクレルとし、チェルノブイリ事故の総放出量五二〇万テラベクレルの「一割前後」とした。
 INESでは、外部放出量が数万テラベクレル以上の場合、レベル7とされている。安全委の班目(まだらめ)春樹委員長は十一日に、一時間当たり一万テラベクレルの放射性物質が「数時間」放出されたとの見解を示した。現在は一時間当たり一テラベクレル以下になったとしている。
 保安院は当初、1号機について「外部への大きなリスクを伴わない」レベル4とした。しかし、三月十八日に1~3号機の状況を、数百~数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出があったスリーマイル島事故と同じレベル5と暫定評価し直していた。
 今回のレベル7への引き上げも暫定評価で、最終的な評価は、事故の原因究明と再発防止策がなされた後、専門家によるINES評価小委員会で行う。
■「不確か」と判定に1カ月
 福島第一原発事故の国際評価尺度(INES)が最悪のレベル7とされた。大気中に放出された放射性物質の大半は三月十五日までに出ている。原子力安全委員会は同二十三日に推定値を公表し、ヨウ素131の総量はレベル7級の三万~一一万テラベクレルとしていたが、判定に至るまでに一カ月以上を要した。
 放射性物質の拡散を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「スピーディ(SPEEDI)」は当初から稼働したが、政府は「データが不確か」として三月二十三日に一度公開しただけ。結果はヨウ素の総量が最大一一万テラベクレルという高い値だったが、INESはレベル5にとどめた。
 安全委は「観測ポイントが三カ所しかなかった」と、信頼性が不十分だったと説明。観測ポイントを三十三カ所に増強し「確からしさが増した」として、レベル7に引き上げた。
 チェルノブイリ原発事故に詳しい古川路明名古屋大名誉教授は「放射性物質の測定が十分ではなかった。放射線測定は積み重ねが大切。三月二十日ぐらいまでもっとちゃんと測るべきだったが、そういう努力が全然なかった」とデータ集めの体制が弱かったことが、判断を遅らせた可能性を指摘する。
 十一日には政府から計画的避難地域が新たに公表された。だがスピーディでは、飛散した放射性物質のほとんどが事故後の数日間に出されたと推測。海外の研究所などからは、事故から一週間程度で「レベル7に相当する可能性がある」との指摘が出ていた。
 京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「防災はまず最悪から考え、徐々に解除していくのが原則。政府は安全安心を言いたいがため都合のいいデータだけ出して過小評価しようとした」と政府の姿勢を厳しく批判する。
(東京新聞)


小出裕章・京大助教に聞く 2011年4月9日 東京新聞朝刊

2011年4月9日

東京新聞の2011年4月9日朝刊に、小出裕章氏のインタビューが掲載されました。

【特報】 “原子力村”推進一辺倒 反骨の学者、小出裕章・京大助教に聞く

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2011040902000088.html

依然、綱渡りの状況が続く東京電力福島第一原子力発電所の事故。その状況を悔しさや怒り、おそらくは敗北感も抱えつつ、注視している人がいる。京都大原子炉実験所の小出裕章助教(61)だ。原子炉の安全や放射能測定を研究してきた。学生時代に原発推進派から反原発派に立場を変え、その後、四十年間、原発の危険性を訴えてきた。小出助教に事故の現状や原発が推進された背景を聞いた。 (京都支局・芦原千晶)

上のページには記事そのものは掲載されていないため、東京新聞が手に入らない地域の方もいると思い、主要部分(小出氏の福島原発事故に関する発言部分)のみを転載します。小出裕章氏をここまで大きく取り上げる東京新聞を讃えたいと感じます。

・(福島第一原発の事故で)予測される最悪の状態は、炉心全体や大半が溶け落ちるメルトダウンだ。今も溶融しているのは確実だが、一部にとどまってくれている。

・(炉心冷却について)綱渡りだが、冷却効果はあり、大規模なメルトダウンの可能性は五分五分よりは低くなった。ただ100度以下にはなっておらず、冷却は不十分。できなくなれば、炉心溶融は進む。

・福島では原子炉が壊れずに、メルトダウンが進む可能性がある。そうなると、高温の溶融物と下部の水が反応すれば水蒸気爆発が起き、桁違いの放射性物質が飛び出す。これが一番怖い。

・水蒸気爆発が起こって炉心にある放射性物質の大部分が、ガスや微粒子になって空中に飛び散れば、汚染はチェルノブイリと同レベルだ。

・もしこれが起きてしまえば手の打ちようがない。

追記
こちらおよびこちらに記事全文が掲載されています。


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