迫害され続けた京都大学の原発研究者たち 週刊現代

週刊現代の2011年4月23日号に『危険性を訴えたら、監視・尾行された 迫害され続けた京都大学の原発研究者たち 熊取6人組』という記事が掲載されています。

熊取六人衆(この記事では6人組とされていますが)については、wikipediaに解説があります。
熊取六人衆 (wikipedia)

この週刊現代の記事では、小出裕章氏や今中哲二氏を始めとして、すでに引退した方たちも含めた計5人の研究者にインタビューをしていて、主に原子力ムラの実態や、国の原子力行政、推進派学者の体たらくについて、貴重な証言を引き出しています。

このような記事を掲載する週刊誌を応援する意味でも、ひとりひとりの方にぜひこの号を購入してほしいところですが、小出先生の発言部分のみ転載させていただくことにします。

「同僚から異端視されることはないけど、京大も国・文科省の傘下にある。その国が原発推進というのだから、傘下の研究所で国に楯突くのは好ましくないという事情はあるでしょうな。嫌がらせを受けたと感じたことはないけど。私もかつて研究費をもらおうと文科省に申請したことがあるけど、審査がまったく通らない。なぜ通らないかは何とも言えませんが(笑)。ああいう研究費って、力をもった教授のお手盛りで決めるからね」

「照明はほとんど使わないんですよ。夜でもね。エアコンももちろんなし。パソコンの画面が明るいから、仕事には支障がない」

「東北電力が女川に原発を作るというのを聞いて、本当に原発が安全なら、なんで電気を一番使う仙台の近くに建てないのかと思ってね。それでいろいろ調べたら、原発はもともと危険を内包していて、都会では引き受けられないから、わざわざ過疎地に作るんだという結論に達したわけ。そうなったら、選択は一つ。反対するしかないと」

「推進派は頭を丸めろということですよ。これまで主張してきたことをどう思っているのか、表明してほしい。何人か謝罪した人もいるみたいだけど、原子力委員会の近藤駿介委員長みたいに、謝罪もせず逃れようとする人もいる。みっともないね。原子力安全委員会にしたって、こんなときこそ仕事をしなきゃならんのに、何してるのか全然見えてこない」

(福島第一原発の見通しについて)「うまくいくといっても、安全と言える状態になるまでは最短で年単位。数カ月では無理でしょう」

(「原発をどうすればいいか」という相談はないんですか?という問いに対し)「ありませんねえ。私が答えるにしても、原発をやめなさいとしか言えないし、意味がない。原発を生き延びさせるための提言なんてないんです」

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