浜岡原発は津波に耐えられるか 小出裕章

2011年4月21日、FNNのニュースで浜岡原発のことが取り上げられ、地震や津波に対し十分な備えがされているのかという住民の不安について報道されました。

その中で、小出裕章氏のコメントがVTRで紹介されています。

不安高まる中、浜岡原発の周辺住民 (小出氏は2:59〜)

以下、上記youtube動画の説明欄にある文字おこしを転載させていただきます(小出氏コメントは太字)。

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福島第1原発の事故を受けて、各地で原発への不安が高まっています。
東海地震の想定震源域の上に建つ、静岡・御前崎市の中部電力浜岡原子力発電所。
周辺住民の思いと、中部電力側の対策を取材しました。
静岡県の川勝平太知事は3月30日、「津波対策を万全にしないかぎり、(運転)再開は難しい」と述べた。
御前崎市の石原茂雄市長は4月12日、「国が安全だっていうことを実証できるのであれば、動かせばいい。国が保証できないんだったらすべて止める」と語った。
駿河湾に面するように、中部電力浜岡原子力発電所は建っている。
東海地震の危険性が指摘されて34年。
本当に安全なのか、これまでにない危機感が今、広がっている。
浜岡原発の1・2号機は廃炉が決まっていて、現在運転中なのは、4号機と5号機。
定期点検中の3号機は本来、4月上旬に運転を再開するはずだった。
浜岡原発が運転を始めたのは1976年。
この年の地震予知連絡会で、初めて東海地震説が発表された。
現在、東海、東南海、南海、3つの地震が連動した場合のマグニチュード8.7の地震でも、安全を保てる設計がとられている。
そして中部電力は、高さ8メートルの津波が押し寄せた場合にも、10メートルから15メートルある砂丘で防げるとしていた。
しかし、4月17日の説明会で住民からは、「今回の東北の地震ぐらいのが来ても大丈夫なのか?」といった声が聞かれた。
これに対し、中部電力の担当者は「今、正確にお答えすることはできません。なぜなら、マグニチュード9.0で評価をやっていないから」と答えた。
さらに、住民は「(想定を超えた)現状、事実があるんですよ。それを、見て見ぬふりしてるような気がするんです」と追究した。
これらの声に、中部電力の担当者は、「福島と同じことが浜岡で起きないように、こういう対策をすれば、できると確信しておりますし、また皆さんに説明をさせていただきたい­」と話した。
東日本大震災後の3月15日、中部電力は3つの対策を発表した。
1つは「建物の防水性を高める」、2つ目は「緊急時の送電態勢を整備する」、そして「津波を防ぐため、砂丘と原子炉建屋の間に、少なくとも海抜12メートルの壁を設置する­」。
しかし、福島第1原発には、15メートル近い津波が襲ったと発表されていて、中部電力の見通しに警告を発する専門家もいる。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は「東京電力だって、福島第1原発は津波で襲われても大丈夫だと言っていたんです。それでも事実はこうなっているわけです」と語った。
東京大学の笠原順三名誉教授は「1つは、できるだけ早く対策を立てて、実施することが非常に重要。もう1つの点は、地震には非常にバラエティーがあるので、それまで考慮し­た対策を立てること。この2つが非常に重要ではないかというふうに思います」と語った。
原発の近くで送ってきた、これまでの日常生活。
それを今後も続けられるのか。
住民の不安は、まだ当分続く。
住民は、「みんなに伝えてほしい。安全面にしても、何かあったときにしても速やかに」、「原発があるから怖いという思いは、なくなってほしいなっていうのがあります」と語­った。
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