「東京でチェルノブイリの数千倍のセシウム」?

数日前から、

「東京人はチェルノブイリの数千倍のセシウムを吸い込んでいる 京都大学助教授小出裕章氏」

というコメントと共に、以下の4月29日の講演会の動画を参照するtwitterでのツイートやブログ記事が目立っているようです。

5-6 終焉に向かう原子力 小出裕章氏講演

また、これに対し、小出氏がデマを流しているという非難もネット上で散見されます。

実際には、上記講演会の動画を見ればすぐに分かるように、「東京人はチェルノブイリの数千倍のセシウムを吸い込んでいる 」というのは不正確であり、そのようなことを小出氏は言っていません。

ここで説明されていることは、以下のようなことです。

・チェルノブイリ事故の一週間後に京大原子炉実験所の空気を測定したところ、セシウム137が1立方メートル0.03〜0.04ベクレル検出された。

・3月15日に東京で空気を測定したところ、セシウム137が1立方メートルあたり130ベクレル検出された。

・この二つを比較すると、数千倍。

つまり、チェルノブイリ当時の東京と大阪熊取のセシウムの濃度が同じだったと仮定して、あえて表現すれば、「東京人はチェルノブイリ事故の数千倍のセシウムを吸い込んでいる 」ということになります。

意図的に不正確な情報を流しているわけではないと思いますが、小出氏の名前と共に流されていることが気になりましたので、あえて記事にしました。

ただし、相当高い濃度の放射性物質が東京でも検出されたという事実には変わりがありません。

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