5月25日 循環冷却の効果に疑問 小出裕章 (MBS)

2011年5月25日

2011年5月25日(水)、MBS(毎日放送)ラジオの番組「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

2011年5月25日【水】
計画的避難区域 ある老人ホームの現状
福島県飯舘村は、福島第一原発事故の影響で、村の全域が「計画的避難区域」に指定されています。今夜の特集では、その飯舘村で唯一の特別養護老人ホーム「いいたてホーム」の施設長、三瓶政美さんに電話をつなぎ、施設の現状や運営を続ける上での課題について、話をうかがいます。
また、きょうも京大原子炉実験所の小出裕章さんに、福島原発事故の問題について解説してもらいます。

録音

【福島原発】5/25/水★ブラックジョークとしてのチャイナシンドローム 1/2

【福島原発】5/25/水★ブラックジョークとしてのチャイナシンドローム 2/2

要約

・(小出先生は従来は水棺は無理だろうから循環型の外付け冷却システムがいいのではないかと言っていた。が、ここまで悪化すると難しいのではないかと今は言う。どうすればいいのか?)炉心が溶けていると東電は言っている。炉心に全く水がなければ圧力容器に水がなく、底に穴が空いている。穴からは水だけでなく溶けたウランも落ちて、格納容器の底に落ちる。燃料のウランは2800度で溶ける。格納容器は鉄でできていて、1400〜1500度で溶ける。溶けたウランが鉄と接触すれば、格納容器は簡単に溶ける。

・(2800度に近い温度で底に落ちていて、格納容器の底も溶けているだろうということ?)そうだ。どれだけの水が残っているかによって違うが、底は抜けているだろうと思う。

・(底の大部分が大きく抜けている?)水棺で大量の水を入れた。圧力容器から出た水が格納容器にたまることを東電は期待していた。でも断念した。私はもとから出来ないと思っていた。いずれにしても漏れてしまうし、損傷を拡大しかねないと言った。実際、漏れているところが大きいと思わないといけない。東電は最近、格納容器の外側、原子炉建屋の地下に4000〜5000トンの水がたまっていると言い出した。格納容器から流れてきているということ。大きな損傷があると考えるしかない。

・(最後の砦の格納容器が大きく損傷して、ダダ漏れ?)そうなっている。その理由の一つの可能性は、溶けた燃料が格納容器の底に穴をあけているということだろう。さらに下に溶け落ちていっている可能性もある。

・(良かれと思って入れた水が容器を損傷させてダダ漏れの原因になった?)穴を開けたのはウラン。水を入れたこと自体で穴をあけたわけではない。が、汚染水が出ている。難題だ。

・(汚染水も満水に近付いている。どこに移せばいいか?)いま場所はない。メガフロートでは足りない。二ヶ月前から言っているが、タンカーをつれてくるのが解決の早道。それには政治の介入が必要。

・(梅雨の雨は関係してくる?)関係する。どうしたらいいか分からない。雨が降ると染みこんで汚染水の量を増やしていく。海に溢れるのは避けられない。早急に手を打たなければならないが、二ヶ月も手をこまねいていた。政治的決断が必要。早く汚染水移動を。

・(政治の出番?)田中真紀子さんと話したときも私は政治の出番だと言った。彼女も同意した。

・(従来のやり方では全くダメということ?)循環させるとしても、溶けたウランの塊は格納容器の下に落ちていっている。水を循環させても、溶けて出てしまっているウランの冷却にはほとんど効果がない。私の推測が正しければ冷やすということはできない。

・(工程表は?)もともと出来ないと言ってきた。水棺自体できないし、循環式冷却もそれを前提としていたわけだが。

・(東電は既に織り込み済みだった?)違う。水棺を踏まえた上で循環冷却に進もうとしていたが、底が抜けていれば循環に意味はない。

・(核燃料はいまどこに?)格納容器の鉄板の下は分厚いコンクリート。それを順番に溶かしながらコンクリートを突き抜けて下に落ちていっている。

・(これを止めるのは?)水をそこに到達させて冷やせればいい。だが、構造物の中に穴をあけて溶け落ちていっているため、上から水をかけるだけではだめだろう。

・(チャイナシンドローム?)チャイナシンドロームは米国の原発の事故により溶けた燃料が地球の裏側の中国に出てくるというブラックジョーク。そういうことにはならない。数メートルから10メートル。いずれにしても地下水があってそれと接触する。そうなると汚染が拡大する。その拡大を防ぐための措置が求められる。

(地上だけの話ではない?地下の奥深いところの話になる?)打てる有効な手立てはあまりない。汚染をできるだけ抑えるには地下深くまでコンクリの壁を打ち込んで、溶けた塊を壁の中から出さないようにすることくらいだろう。

・(格納容器の下に壁をもぐらせる?)格納容器の下方向に壁を作るのは難しい。原子炉建屋の大きさくらいで縦に深い壁をつくる。10メートルかそれ以上。地中深くにはりめぐらせる。

・(科学と技術の力でどうにかなる?)完璧に閉じ込めるのは無理。どこまで抑えられるかというせめぎ合いだ。

全体文字おこし

5月25日MBSラジオ小出裕章氏「燃料が地中に溶け落ちている可能性について」


悲劇を繰り返さないための選択 小出裕章 (朝日ジャーナル)

2011年5月25日

2011年5月24日に発売された週刊朝日緊急増刊『朝日ジャーナル 原発と人間』に、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)の文章が掲載されています。

朝日ジャーナル 原発と人間 (朝日新聞出版のサイト)
週刊朝日増刊 朝日ジャーナル 原発と人間 2011年 6/5号 [雑誌] (Amazon)

「データの正しい公表がパニックを防ぐ唯一の道」という題で、3ページに渡る記事です。

内容については、ここでは紹介しません。小出先生のもの以外にも、広河隆一氏、広瀬隆氏、石橋克彦氏、飯田哲也氏、最首悟氏、菅谷昭氏、鎌田慧氏などの優れた論考やルポが豊富に掲載されていますので、手にとられることをおすすめしたいと思います。

訂正

出版社ウェブサイトに以下のような重要な訂正が記載されています。小出先生の記事にある表の訂正です。

[訂正]
 週刊朝日緊急増刊「朝日ジャーナル」の32ページ、「3月15日に東京で採取した空気中の放射性核種」の表で、右端列の単位が「mSv/h」とあるのは「μSv/h」の誤りでした。おわびして訂正します。来週発売の週刊朝日6月10日増大号で正しい表を掲載します。
2011年5月25日 週刊朝日編集部


5月23日 今問われていること 小出裕章 (週刊現代)

2011年5月25日

『週刊現代』の2011年6月4日号(5月23日発売)に、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)の対談記事が掲載されています。

案内ページ

安斎育郎×小出裕章 事故は必ずまた起きる。それでも動かす理由はなんですか
原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ

 事故発生から2ヵ月以上が経過し、ようやく東京電力(東電)は福島第一原発1号機がメルトダウンを起こしていたことを認めた。だが、こうした危機が起こりうることを40年以上も前から訴え続けてきた科学者たちがいる。
 安斎育郎・立命館大学名誉教授と小出裕章・京都大学原子炉実験所助教――。
 この二人が、フクシマの現状をどう見るべきか、被曝の危険性をどう認識すべきか、そして“現代の怪物”原発をどう考えるべきかを論じた。

要約

小出先生発言部分の要約です。(たね蒔きジャーナル等で既に述べられていることは一部割愛しています)

・1号機の溶けた燃料は圧力容器を抜けて格納容器に落ちていると思う。その底にある水でかろうじて冷却されている状態。溶けたウランが格納容器を溶かしてコンクリートを突き破ると、地下水を汚染するか、あるいは地下水と触れて水蒸気爆発が起こる可能性もある。

・汚染水の移動など、作業環境の整備が必要。専門知識を持つ人員の確保も課題。

・東電は原子炉建屋地下の汚染水を循環させて冷却に使うとしているが、私は圧力抑制室に既設の残留熱除去系を利用すればいいと思う。

・福島の事故では長期に渡って放射性物質が撒き散らされている。これは人類初の事態であり、様々な対策を検討すべき。

・いま問われているのは、今後も原発に頼るのかどうかという根本の問題。原発の事故は取り返しがつかないということを、今回の事故で学ばないとしたら、いつ学ぶのか。多くの日本人が電気が足りないと豊かな暮らしができないから困ると言っているのを見ると正直言って絶望する。

・原発がなくても、ピーク時であっても火力と水力で電力は足りる。電気が足りなくなるというのは推進側の脅しにすぎない。

・原発はCO2を出さないから環境にいいと推進側は言うが、生命体にとって最も怖いのは放射能だ。CO2の一点だけで原発はエコだとかクリーンだとか言うべきでない。

・産官学の強固な共同体である「原子力村」に加わらない学者の意見は徹底的に無視され、今日に至った。


5月25日 東電はよりシビアな想定を 小出裕章 (産経)

2011年5月25日

2011年5月25日、産経ニュースの記事で小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)のコメントが紹介されました。

【放射能漏れ】揺れる水位、解析に疑問 専門家「もっとシビアに想定を」
msn 産経ニュース (2011.5.25 01:10)

以下、転載させていただきます(小出先生部分太字)。

=====
 東京電力が24日に公表した福島第1原発事故の報告書は、1~3号機で「炉心溶融(メルトダウン)」が起きていたことを指摘した。今回の模擬解析では、2、3号機の水位を2パターン想定したが、1号機では水位が当初想定よりも低いことが後に判明した経緯もあり、専門家からは「実際の水位計の正確さには疑問があり、もっとシビアに水位を想定して解析すべきだ」との声も上がっている。(原子力取材班)

 1号機では当初、圧力容器内の水位は、燃料棒の上部から約1・5~1・7メートル下とみられていたが、水位計を調整して測り直した結果、上部から5メートル以下と判明。

 15日に東電が公表した1号機のデータ解析結果などでは、燃料すべてが露出して圧力容器が損傷、溶融燃料が格納容器に流出したとみられている。

 2、3号機の原子炉の水位計の正確さには疑問が生じており、報告書では、示している値通りに水位が維持できている場合と、できていない場合の2つのケースを想定。水位が下がった場合、両機とも圧力容器を損傷し、燃料の一部は圧力容器外へ漏れだした可能性もあるとしている。

 だが、こうした東電の想定には、専門家からは疑問の声も上がる。

 「東電が公表したデータは、これまでも訂正が相次いでおり信頼できない。水位計のデータはそもそも信頼性に欠けており、解析の前提となる水位は、よりシビアに設定すべきだ」

 こう指摘するのは、京都大原子炉実験所の小出裕章助教(原子核工学)だ。

 実際、東電も「1号機のケースを考えると、(2、3号機は)水位低下した方が近い」との見方を示しつつも、「断定できる状況ではない」と言葉を濁す。

 震災から2カ月半がたちながら、水位などを含めて詳細な様子が把握できていない状況は変わっておらず、今回の報告で明らかになった深刻な事態は、今後の収束活動に影響を及ぼす可能性もある。

 日本原子力学会の沢田隆副会長は「2、3号機も1号機と大差なく溶けていると学会では見ていた。現在の工程表の範囲内では、作業への影響はそれほどないだろう」とするが、「工程表にはまだ書かれていないが、いずれ圧力容器の燃料を取り出さねばならない。だが、溶け落ちていると作業は困難になる」と指摘している。
=====


5月24日 政治に対する絶望のなかで 小出裕章 (MBS)

2011年5月24日

2011年5月24日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

2011年5月24日【火】
京大・小出さんの国会報告
 今夜は昨日、参議院の委員会で参考人として、原発について意見を話してきた京大の小出裕章さんにその感想を伺います。
 15分ほどの持ち時間の中で、小出さんは、日本の原子力施策の歴史や、これまでの行政の過失などについて、思いを語りました。
 この委員会に出席するにあたり、小出さんが何を思い、何を感じてきたか、率直に話を聞きます。
 また、この委員会の取材にあたっていたMBS・東京支社の松井宏文記者が、その後の議員の反応などについて報告します。

録音

【福島原発】5/24/火★小出先生の国会報告 1/2

【福島原発】5/24/火★小出先生の国会報告 2/2

要約

・(リスナーから行政監視委員会の感想。先生の想いがよく伝わったと。まず今日のニュースから。2号機と3号機でもメルトダウンが起きていたと東電がやっと認めた。東電は、原子炉の冷却は安定的に進められており今後放射性物質が大量に放出されることはないとしているが?)いいところと悪いところがある。私の考える最悪のシナリオは、メルトダウンが起きたときに水蒸気爆発が起こること。それが起こると圧力容器も格納容器も破壊され放射性物質が大量に放出される。まだ水蒸気爆発は起きていないが、東電が言う通りメルトダウンが既に起っていたとしたら、私の最悪のシナリオは回避された。ただし一つ困難がある。既にメルトダウンが起きたということは、炉心に水がないということで、それは圧力容器に水が貯まらないということを意味している。穴が空いていたらそこから漏水する。溶けたウランもそこから流れ出て、格納容器に落ちる。そこには水があって、何らかの冷却は出来ているだろう。だが、格納容器にも穴が空いていると思うようになった。東電がやろうとした水棺も、だから不可能。実際に水棺は出来なかった。最近になって原子炉建屋の地下に大量の水が溜まっていると言い出した。これは格納容器が破損していて、そこから原子炉建屋に流れ込んだということ。外から水を入れてそれが汚染されて溢れてはいけないから循環式冷却回路を作るべきと私は言ってきたが、破損がひどくてそれも不可能と思うようになった。

・(新しい何かが必要?)冷却をあきらめて全体を覆って放出を抑えるということしか手段はないと思うようになった。

・(国会で福島県の土壌汚染について議員から質問があった。今後福島ではどういう生活になるのかという質問。このことについて再度お願いしたい。)伝えにくいことだ。現在の福島の汚染は大変なもの。被曝はあらゆる意味で危険であり汚染地域から逃げてほしいと思う。だがチェルノブイリ事故のときの強制避難の基準を適用すると、800平方キロメートルという広大な面積から避難することになる。日本の現在の法律(年間1ミリ)を適用すると、福島県全域に匹敵するような地域を無人にしないといけない。それを考えると途方にくれる。

・(国会議員から手応えのある反応はあったか?)昨日は特にそうは思わなかったが、30人の委員がいたし、私をその場に招いたという事実もある。なぜ招いたのかということについては、それなりのいきがかりがあったのだろう。行政監視委員会の関係者の努力もあったのだろう。委員長も考えてそれなりの判断をした。ここまで来た以上はそれなりに受け止めてほしい。

・(昨日文科省で子どもに対する20ミリという基準に対する抗議行動があったが、疎開をどう考えるか?)真剣に考えないといけない。汚染地帯からの全員避難が難しければ、こどもだけは守らないといけない。どろんこになって遊べる場所を確保してほしい。こどもたちが苦痛に思わず楽しく過ごせるサマーキャンプのような場所も作らないといけない。

・(国会の委員会のあと院内集会に参加されたと聞いたが?)行った。発言しにいったのではなく、元気をもらいたいと思って行った。半分はこんなことを招いてしまって申し訳ないと思った。沢山の人が集まっているわけで、知恵を集めてこどもを守ることを実現したいと思った。

・(昨日ガンジーの言葉を紹介されたが、どういう思いで?)7つの社会的罪だ。理念なき政治、人間性のない科学、道徳なき商業といった言葉を紹介したのは、原発を進めてきた日本の形を反省してほしいという想い。

・(原発への警告を早くから続けてきた先生の声はこれまで国に届いていなかったが、長年の思いは伝えられたか?)割り当ての15分では言いたいことは言えなかった。が、周到に準備をしてくださった方たちがいる。こんな機会はもうないかもしれない。これまで政治の場に出ないようにしてきた。絶望してきたからだ。でも政治を動かさないとだめだと皆から言われたこともあり、一度はということで行ってきた。

・(事故調査委員会には先生のような人がふさわしいと思うが、声がかかったら出かける?)行かない。

・(なぜか?)政治は、私が経験した限りでは、すべて予め決まっている。学者の発言では国家の根本は変えられない。国に対する学者の従属、協力が続いてきた。だから私は足を踏みいれるのはやめていた。

・(今回の事故は政治の形も変えつつあると言えるが?)マスコミに期待したい。

・(マスコミの付け焼刃の知識では限界があり、先生のような人が中から声をあげてほしいと思うが?)いままで感じてきた絶望を伝えるにはあまりにも時間が足りない。

・(一日ゆっくりいつか聞きたい)機会があれば。

・(国会議員が原発事故について知らなすぎることに絶望した。どうか?)私が呼ばれたのは行政監視委員会。行政がどういうことをしてきたのかを話した。間違いは行政だけでなく、立法府もおかしてきた。立法機関に属する議員ひとりひとりにも考えてほしい。そういう機会があればそちらでも話したい。

・(法律を変えたいという意欲を昨日議員に感じたか?)感じなかった。

・(リスナーからの意見。国会は先生の声をきいたという事実がほしかっただけでは?)それはこれまでも常にそうだった。声を聞いてやったという形で責任逃れをずっとしてきた。それが絶望の一つの理由でもある。

全体文字おこし(転載)

5月24日MBSラジオ小出裕章氏「参議院行政監視委員会等について」 (SleepingCats)

=====
メインキャスター(以下「MC」):水野晶子さん
コメンテーター:平野幸夫・毎日新聞「ほっと兵庫」編集長

※完全な文字起こしではありません。
 また、誤字脱字等、ご了承下さい。
 ( )は補足等。

MC:ラジオニュース「たね蒔きジャーナル」、
  昨日は京都大学の小出先生が、
  ま、いつも「たね蒔きジャーナル」で原発事故について
  解説をして下さっているのですが、
  平野さん、小出さんは国会に昨日行かれまして。

平野氏:そうですね、大変大きな反響があったようですね。

MC:そうですね!
  皆さんも小出先生がどんな話を国会でして来られたのか、
  興味、関心、非常に高くていらっしゃると思いますし、
  小出先生はずっと原発に対して警告をして来られた方で、
  そういう方が国会に出て話をする機会を与えられるというのは、
  ちょっと今まで考え難い事だった訳ですから。

平野氏:国も、本当にどうして良いか解らないという事の、
  ある意味表れかも解りませんね。

MC:ここまで追い込まれたという状況で、
  小出さんをお呼びになったのか、と思うのですが、
  今日は昨日の模様なども含めて、お話頂こうと思います。
  京都大学原子炉実験所、小出裕章先生に伺います。
  小出さん、こんばんは。

小出氏:こんばんは。

MC:どうぞよろしくお願いします。

平野氏:こんばんは、よろしくお願いします。

小出氏:はい、こちらこそお願いします。

MC:早速ですが、リスナーの方から(ラジオネーム略)という方から、
  「昨日の参議院行政監視委員会での参考人招致でのお話御苦労様でした。
  先生の思いが良く伝わって来ました」と、このうようなお便りが来ておりまして、
  皆さんも昨日国会で小出さんがどんなお話をなさったのか、
  聞きたいというふうにおっしゃっているのですが、
  もちろんそうなのですが、
  その前にまず今日の話で聞かせて頂きたい事がございます。

  先ほどニュース(コーナー)でもお伝えしました、
  福島第一原発の2号機と3号機でも、1号機と同じように、
  メルトダウンが起きていた、と東京電力がやっと認めました。
  ただ、いろいろな発表と共に、こういう事も東京電力は言っているのです。
  「原子炉の冷却は、安定的に進められているため、
  今後放射性物質が大量に放出される事態にはならない」と、
  説明しているのですが、
  これは、小出先生、この通り、額面通り受け取ってよろしいのですか。

小出氏:良い所と悪い所とあると思います。
  私は、ずっとこの番組でも最悪のシナリオというのをお伝えして来ました。
  それは、メルトダウンという事が起きた時に、
  原子炉圧力容器の底に水が残っていると、
  水蒸気爆発という爆発が起こるはずだ、と私は言いまして、
  それが起こると圧力容器が破壊されるし、
  格納容器も破壊されて、
  大量の放射性物質が大量に大気中に放出される事になる、と。
  それだけは何とか防ぎたい、と私は言って来た訳です。

  所がまだ、水蒸気爆発は事実として起きていない訳ですが、
  東京電力は既にメルトダウンは起きてしまった、と言っているのであれば、
  私の描いた最悪のシナリオは回避出来たと思います。
  そういう意味で言えば、大量の放射性物質が環境に漏れ出て来る事はない、
  という方向に一歩入ったと思います。

  ただし、逆に言うともうひとつ、困難な事が出てきまして、
  既にもうメルトダウンが起きてしまったという事は、
  要するに炉心に水が全くないという事を東京電力が認めた訳ですが、
  そうすると、水がないという事は、圧力容器の底に、どこかに穴が開いていて、
  水が溜まらないという事を意味している訳ですから、
  もちろんそうなれば、メルトダウンするのは当たり前で、
  炉心が溶けてしまって、圧力容器の底に流れ落ちたはずです。

  圧力容器の底に穴が開いているとすれば、
  もちろん水はそこから漏れる訳ですし、
  溶けたウランも、そこから流れて落ちるだろう、と私は思います。

  落ちた先は、格納容器と言っているもう少し大きな容器の底に落ちる訳ですが、
  そこには何がしかの水があるはずで、
  たぶん何がしかの冷却は出来ていると思いますが、
  でも、もう既に格納容器にも穴が開いてしまっているのだろう、
  と私は思うようになりました。

MC:外側の容器ですよね、格納容器。
  そこも穴が開いているだろう、と。

小出氏:なぜそのように私が思うようになったかと言うと、
  東京電力が水棺というのをやろうとしたのですね、
  圧力容器の中に水を入れると、それがどんどん溢れて来て、
  格納容器に溜まるはずだ、と。
  溜まった水で圧力容器ごと水没をさせてしまおう、と計画した訳です。

  で、私はそれ自体はもう出来ない、と。
  格納容器のどこかに損傷があるはずだから、
  いくら水を入れても、溜まらないはずだ、と主張して来た訳ですが、
  実際にそれは確かに出来なかったのですね。
  いくら水を入れても溜まらないという状況だった訳ですが、
  最近になって、いくら入れても溜まらなかった水はどこに行ったかというと・・・

MC:どこに行ったのですか。

小出氏:原子炉建屋の地下に、深さ何mにもわたって、
  4000トンとか5000トンの水がもうあると言っているのですね。
  つまり、どうもこれは格納容器というものが破損していて、
  どんどんそこから水が漏れて原子炉建屋の方に流れ込んだという事だろう、
  と思います。

  しかし、そうなってしまうと、
  私は、従来から外から水を入れてそれを溢れさせるような形はダメなので、
  循環式の冷却回路を作る以外にない、と言って来た訳ですが、
  ここまで事態が進展してしまうと、
  循環式の冷却回路が出来ないのではないか、と思うようになりました。

MC:そこの所を、昨日国会の行政監視委員会でも発言なさいましたよね。

小出氏:はい、しました。

MC:ここまで事態が悪化していると、外付けの冷却装置を作るべきだ、
  とずっと思って来たけれども、それさえも出来ないかもしれない。
  という事は、新しい何かが必要である、と。

小出氏:はい、もう冷却という事を諦めて、
  全体を覆いを作って放射性物質の環境への漏れというのを抑える以外に、
  もう手段がないか、と思うようになりました。

MC:冷却さえ、難しくなっている。
  これは、具体的にどうしたら良いかという話は、
  また明日以降、教えて頂きたいと思います。

  そして、昨日の国会の委員会の話の中でなさったものは、
  ふだんこの「たね蒔きジャーナル」でお話頂いているお話と
  重なる点も多かったのですが、
  今の冷却装置の難しさと共に、私が「はっ」と衝撃を受けたもうひとつの事柄は、
  福島県の土壌汚染について、議員からの質問を受けられた時なのですね。
  これには、これから福島県の人達がどういう生活になるのかという事で、
  小出先生が質問を受けて答えられた訳ですけれど、
  この辺りを皆さんにもう1回伝えて頂けませんか。

小出氏:これはとても私も伝え難い事ですけれども、
  現在福島県は大変な汚染をもう既に受けてしまった訳です。
  被曝というのは、もちろんあらゆる意味で危険ですので、
  何とか汚染を受けた地域から人々が逃げて欲しい、と私は思うのですが、
  チェルノブイリの原子力発電所の事故の時に、
  強制避難をさせられたという汚染の基準があるのですね。
  その基準を適用すると、今現在800㎢だというのが、
  日本政府の発表です。
  それは琵琶湖の面積の1.2倍に相当するという位を、
  無人地帯にしなければいけない、という事になっている訳ですが、
  でも日本の現在ある法律、例えば1年間に普通の方は1mSv以上の
  被曝をしてはならない、という基準を適用しようとすると、
  たぶん福島県全域に匹敵する程度の地域を
  無人地帯にしなければならなくなると思います。

  一体そんな事が出来るのだろうかと考えると、
  私は途方に暮れてしまいまして、
  これからどうしたら良いのかな、という事を考えなければいけないと思います。

MC:そこで政治の力が必要であるし、
  皆が知恵を結集させなければいけない、
  という思いを昨日語られた訳なのですが、
  それに対して国会議員から、何か小出先生が手応えのある言葉というものを
  受け取られましたですか。

小出氏:昨日の場所では、特別には私は思いませんでした。
  ただし、30人の委員がいた訳ですし、
  私をその場に招いたという事実がある訳ですね。
  何故私をその場に招いたのかという事には、
  それなりの、たぶんいろいろな行きがかりがあったはずですし、
  おそらく、行政監視委員会の事務局というか、
  それをアレンジして来た人達の努力もあったと思いますし、
  委員長他がそれを受けて、これをやるしかない、と考えてくれたというか、
  それなりの判断をされた訳ですから、
  ここまで来た以上は、やはりそれなりに受け止めて欲しい、
  と私は願います。

平野氏:先生、昨日文部科学省に、
  福島県の小さいお子さんを持つお母さん方が押し掛けて、
  この20mSvという基準はおかしい、と声を上げて、
  デモもされたのですけれども、
  具体的に、今全員はムリにしろ、例えば子供たちを一定期間疎開させるとか、
  そういう手段は出来るのではないでしょうか。

小出氏:私はもうそれを真剣に考えなければいけない、
  と思うようになっていまして、
  福島県の汚染地帯から人々全員を避難させるという事がもし難しいのであれば、
  子供だけは何とか守らなければいけないと思いますので、
  例えば子供がどろんこになって遊ぶような場所、
  学校の校庭とか、幼稚園・保育所の庭とか、
  そういう場所は、全ての表面の土を厚さ5cmまで剥ぎ取れば良い訳ですから、
  それを剥ぎ取る事をやって欲しいと思いますし、
  疎開というのは戦争中の言葉ですけれども、
  子供達が苦痛に思わないで、楽しく別の所で過ごせる、というような、
  何と言うのでしょうね、良く言えばサマーキャンプとかいうような言葉を
  聞きますけれども・・・

平野氏:集団避難ですかね。

小出氏:本当に遊んで過ごせるという場所を、
  本当に真剣に作らなければいけないと思います。

MC:昨日、小出先生は、国会でのお話の後、
  そうした福島県の親御さん達にも参加されたのだと聞きましたが。

小出氏:終わってからまだ時間が間に合いそうだったので、行きました。
  別に私はその場に何も発言をしたくて行ったのではなくて、
  ちょっと皆さんの様子を見て、私自身が元気をもらいたい
  と思って行ったのですが。

MC:どうでした?
  お話をなさってどのような事を感じられました?

小出氏:半分は半ばこんな事を招いてしまって申し訳ないなと思いましたし、
  沢山の方が問題意識を持って集まって下さってる訳ですから、
  その知恵を集めて、子供たちを何とか守るという事を実現したいと思いました。

MC:国会での話に戻りますと、昨日小出先生のお話の中に、
  ガンジーの言葉というのが出て来ましたよね。
  これはどういう思いでお伝えになったのでしょうか。

小出氏:ガンジーが残した言葉というのは、「7つの社会的罪」と言うのですね。
  それぞれの政治の場所には、理念のない政治なんていうのはダメだという事を
  ガンジーが残して訳で・・・

MC:理念なき政治はダメだ。

小出氏:それから、所謂私が属しているアカデミズムという所では、
  人間性のない科学はダメだ、というような事・・・

MC:人間性のない科学・・・

小出氏:残している訳です。
  商業の所というか、金儲けの所ですね、東京電力も含めてですけれども、
  そこは、道徳なき富でしたかね、何かそういうような言葉を残しているから、
  これまで原子力を進めて来た日本の形というものを、
  やはり反省して欲しい、という事を思いながら、
  その事を聞いてもらいました。

MC:原発への警告を早くから続けて来られた、その小出先生の言葉というのは、
  これまで国には、やはり届いていなかったとお感じだと思うのですが、
  この長年の思い、これを昨日十分お伝えになれましたですか。

小出氏:私が頂いたのは15分という時間でしたので、
  もちろん言いたい事が全部言えた訳ではありませんけれども、
  周到に準備をして下った方々がいた訳ですし、
  こんな機会は、たぶんもうないかもしれないし、
  私自身は政治の場所に出るという事はしないようにして来たのですが・・・

MC:それはどうしてですか。

小出氏:もう政治には絶望しました。

MC:絶望しましたか・・・

小出氏:でも、皆さんが私にとにかく政治を動かさなければダメだろう、
  と言って、さんざんお叱りを受けて来ましたので、
  一度は行くしかないと思って行って来た次第です。

平野氏:例えば、今度、事故調査委員会が今日も発足したのですけれども、
  所謂実務的というか、検証委員会、実際に技術者が検証するという事に、
  私なんかは、小出先生が本当にふさわしいと思っているのですが、
  そういう所にもし何か声がかかれば、出掛けられるというお気持ちは、
  あるのですか。

小出氏:ありません。

平野氏:ないのですか。

(MC失笑)

平野氏:勿体ないというか、何とか生かして欲しいですね。

MC:何で出来るだけ政治と離れていたいのですか。

小出氏:私が少なくとも経験してきた政治というのは、
  もう全て決まっているのですね。

MC:最初から、結論が決まっている訳ですね。

小出氏:だから、その中に学者が一人どんな発言をしようと、
  もう国家の根本を変えるような事はもちろん出来ないと、
  そういう世界の事だったのです。
  そういう所に行ってしまえば、国家の根本にただただ従属させられて、
  協力させられるという、そういう構造がずっと続いて来ましたので、
  私はそういう所で国家の協力はしない、という事を決めていた訳ですから、
  そういう所に足を踏み込むのを止めて来ました。

平野氏:ただ、今回の事態というのは、これまでのそういう政治の
  既成概念というものも、全て変えているというような、
  現在進行形なのでしょうけれども、
  そういう事も言えると思うのですけれどもね。

小出氏:マスコミにそれをまずは期待したいと思います。

平野氏:あ、いや、マスコミもね・・・
  もちろんそういう役割も帯びているのですけれども。

MC:マスコミもそれは本当に大きな役割を果たさないと行けない。

(この辺りMCと平野氏がクロストークでよく聞き取れず)

平野氏:やはり、付け焼刃の知識では、なかなか語れないというか、
  言い表せないという事を実感するのですけれども、
  やはり、先生みたいな方が、本当に中に入って声を上げて欲しいな、
  と私は最近特に思うのですけれどもね。

小出氏:そうですね。
  ただ、その事を、私が今まで感じて来た絶望というのをお伝えするには、
  あまりにも時間が足りないと思います。

平野氏:ああ、そうですかね。

MC:今度、小出先生が如何に夢を持って原子力のアカデミズムの世界に入って
  そして、政治への絶望を抱かれたかというのは、
  時間をかけて一日ゆっくりお話下さいね。

小出氏:はい、ま、機会があればという事で。

MC:そう願います。
  私は昨日の委員会の様子を見て、私が絶望した事をひとつ申し上げますと、
  国会議員ってこんなにこの原発事故に関して知らなかったのかと、
  びっくりしたのです。

(小出氏、失爆笑)

MC:これは、「たね蒔き」のリスナーの方皆さん、思われる事ではないか、と。
  私らの方がまだ、小出先生の話を聞いていて知っているのではないか、
  と思ったのですね。
  どうでした?

小出氏:私が今回呼ばれたのは、所謂行政監視委員会という委員会なのですね。
  それは立法府として、行政をどうにやって監視するのか、という委員会だった訳で、
  そこに呼んで頂いた訳ですから、まず私は行政がどういう事をして来た、
  どのような不正を行って来たか、という事を昨日聞いて頂いた訳です。
  ただし、犯罪は行政だけが犯して来た訳ではありません。

  立法ももちろん犯して来た。
  例えば、原子力機構法だって立法機関が作った訳だし、
  原子力損害賠償法だって立法機関が作っているのですね。
  そういう事を、立法機関に属する議員のおひとりおひとりが考えて欲しい、
  と私は思いますし、もしそういう機会があるならば、
  今度はそちらに一度は行ってみたいと思います。

MC:そういう意味では、法律を変えて行こうというような意欲を
  昨日、議員さんの中で感じられましたですか。

小出氏:昨日は、感じませんでした。

MC:昨日は感じませんでしたか。

小出氏:はい。

MC:ラジオネーム(省略)さんという方の意見を一言、
  小出先生にお伝えしますけれど、
  「小出さんの訴えが国会でなされた事は大切だと思うのですが、
  国会としては、こうした小出先生のような方を呼んで話を聞いたという、
  ただその事実が欲しかっただけなのか、と勘繰りたくなるのです」。
  それについては。

小出氏:これまでもずっと政治の場で行われて来た事で、
  常にそうでしたよね。
  何か問題を自分達は聞いてやったんだという、
  そういう場所を作ったという事で、自分達の責任を逃れるという事は、
  もちろんずーっとやって来た事で、
  私が政治に絶望しているというのも、そういう事がひとつの理由でもあります。

MC:私達としては、小出先生の言葉が何とか政治に良い影響を与えて欲しい、
  と願うばかりです。

平野氏:そうですね。

MC:また、小出先生、こうしたいろいろな問題について、
  ゆっくりとお話頂く時間を儲けさせて下さい。
  今日はどうもありがとうございました。

小出氏:はい、ありがとうございました。

平野氏:ありがとうございました。

MC:京都大学原子炉実験所、小出裕章先生に伺いました。
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5月24日たかが電気のために原発なんて 小出裕章

2011年5月24日

2011年5月24日、FMラジオJ-WAVEの番組Jam The Worldに小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)が電話出演されました。

番組ウェブサイト

番組案内

参議院の行政監視委員会で浜岡原発の安全性について問われた専門家が語った言葉とは?(TEl:京都大学原子炉実験所助教 小出裕章さん)

きのう、参議院の行政監視委員会は、
脱原発を訴える4人の識者を参考人として招き、意見を聞きました。
そこでは、これまでの原発行政に誤りがあったことが指摘され、
また、今回の事故に対する政府の判断にも厳しい批判が相次ぎました。

その4人の識者とは・・・東電が発表するよりもずっと前に、メルトダウンの
可能性を指摘されていた京都大学の小出裕章さん。
かつて東芝の社員として原子炉格納容器の設計に携わった、
後藤政志さん。
90年代から原発震災の危険性を指摘してきた神戸大学・名誉教授の
石橋克彦さん。
さらに、自ら自然エネルギーによる発電所を建設すると発表した
ソフトバンクの孫正義さん。

はたして昨日、具体的にどのような話が出たのでしょうか? 

今夜は、参考人のおひとりとして、きのうの委員会に出席された
京都大学 原子炉実験所 助教
小出裕章さんに電話をつないで、お話を伺います。


聴いた方々の報告 (Twitterより転載)

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takeshi311 NAKAMURA-311
京大の小出さん「たかが電気のために原発動かすとはなんたることか」とラジオでおっしゃる #jwave #jamtheworld

tomotomotto tomotomotto
「今、福島原発の事故が現在進行形なのに、まだ“電気が要るから原発が必要”という人がいる。そのことが意外だし、絶望する」と小出先生。「これからこのような事故を起こさないために何ができる?」というナビゲーターの野中英紀の質問に、「原発をやめることです」ときっぱり@J-WAVE

_satoy_ Yoko Sato
風邪っぽくウトウト。ラジオから小出先生の声で起きた。昨日の参院参考人招致での事を、『後藤さんは長年の現場の経験で積まれたお話を、石橋さんは東海地震の話等を、そんな中で孫さんが明るい方向への話をして下さる。私には出来ない事で、良い人選だったと思う。』J-WAVE(正確じゃないかも)

elephantbox2009 elephant box
「たかが電気の為に原発を許すなんて、どういう事だろうと」 小出裕章語録(J-WAVEのラジオ出演より)

corara3 akonno
J-waveの番組に小出先生が出ていた。以前、20ミリは安全という東大の専門家様の言葉をそのまま流してた番組。節操ないけど、マシになってきたのか。

prspctv perspective
――今後同じような事故を起こさないためにはどうしたらよいでしょうか? 小出裕章「全ての原子力発電所を止めることです」 #jwave #jamtheworld

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5月24日 循環冷却は不可能だろう 小出裕章 (NHKラジオ)

2011年5月24日

2011年5月24日、NHKラジオ第一「私も一言!夕方ニュース」に小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)が出演された模様です。

番組HP

放送は聴いていませんが、関連情報をtwitterで見かけましたので転載させていただきます。

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nhk_hitokoto NHKR1「私も一言!夕方ニュース」
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんと電話がつながっています。

小出「科学者にとってデータは重要だが。東京電力の出してきたデータがころころ変わるということを経験してきた。どういうデータが正しいのかと改めて考えざるをえない」

小出「一つは、東京電力が事故の評価を小さく発表する。もう一つはものすごく困難な状況で、事態を正確に把握することができていない、何が起きているかわからないということ」

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assam_yamanaka アッサム山中
今NHKラジオで小出先生が、もう福島第一は石棺しかないんじゃないかと話していた。石棺は封じ込めるという選択ではない。核燃料を冷やせないまま放置するという選択だ。これが原発事故の末路だ。もう四の五の言っている時じゃない。日本中の原発はまず安定して動いている時に止める。これが急務だ。

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Trinity_Hexagon Hexagon
小出助教授「9万トンの汚染水が溢れていて処理の仕方がわからない」NHKラジオ:京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんと電話がつながっています。#fukushima

小出助教授「原子炉冷却の循環回路を作るのは不可能だろう。チェルノブイリ同様、石棺しかないのでは」NHKラジオ:京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんと電話がつながっています。#fukushima #genpatsu #chernobyl

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kintaro697 金太郎
18時のNHKラジオで小出先生が電話で今では格納容器 穴があき、これまでとはまったく違う方策でやるしかない。循環式冷却は無理。地下に深く壁を作り地下水に漏れないようにして石棺して被うしかないだろう。それは多数の作業員を被爆させるリスクがある。

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golbite5 yutaka morinaga
夕方のNHKラジオで小出先生が解説者として出てらした。御用学者ばかり出ていた最初の頃とは大きな変化だ。「原子炉建屋の底にも穴があいているのでは?」とちゃんと先生の意見が放送されていた。

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hidekidos 石川秀樹@静岡の元気仕掛け人
NHKラジオに京大原子炉実験所助教の小出裕章さんが出演していた。何号機か聞き漏らしたが、核燃料が溶け落ち格納容器の底を破り、もはや循環給水は出来ない状況。最終的にはチェルノブイリのように石棺をつくるしかない。その作業では大量被ばく必至である-とのこと。思わず車を止め聞き入った。

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1stepup コバヤシ
先程NHKラジオで原発の専門家、京大の小出先生が電話出演。今の福島原発は炉心融解で圧力容器、格納容器、それぞれ底に穴が空いて建屋に落ちており、今はもう循環回路式の冷却方法は不可能で建屋周囲の地面に地下水汚染を予防する遮蔽坂を打ち込み石棺にするしかないとの事#genpatsu

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5月24日 収束には向かっていない 小出裕章

2011年5月24日

2011年5月24日、毎日新聞の記事で小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)のコメントが紹介されています。転載させていただきます。(小出先生部分太字)

福島第1原発:容器損傷、分析以上か トリプル溶融
毎日新聞 2011年5月24日 12時01分(最終更新 5月24日 13時22分)

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 福島第1原発1号機に続き、2、3号機でも燃料の大半が溶融していることを東京電力が24日認めた。ただし、東電は注水停止後に全燃料が露出した、という最も過酷なケースを想定しても、「大部分の燃料は圧力容器内にとどまっており、圧力容器の損傷は限定的」と説明し、1号機に比べ損傷は軽いとの見方を強調。その原因について松本純一・原子力・立地本部長代理は「2、3号機では津波後に非常用の冷却装置(RCIC)が早期に起動し、原子炉に給水できていたことが大きい」と述べた。

 ◇炉圧低下、密閉失い 東電は「限定的」強調

 だが、2、3号機では圧力容器や格納容器の圧力がほぼ1気圧になっており、格納容器がある程度健全な1号機より、両容器の密閉性が失われていることが推定される。また、1号機よりも高濃度の放射性物質を含む汚染水がタービン建屋地下に大量に漏れ出すなど、状況は1号機よりも深刻だ。こうした点から、東電の分析とは裏腹に、圧力容器と格納容器は大きく損傷している可能性がある。

 今回東電が示した分析は、原子炉の冷却作業や汚染水の処理など事故の収束作業にどのような影響を与えるのだろうか。

 沢田隆・日本原子力学会副会長は「程度の差はあるとしても、1号機と同様に燃料のかなりの部分が溶融していることは予想がついていた。初期に燃料は溶けてはいても、現在は圧力容器底部で燃料が冷やされていると考えられる。炉心を冷却安定させて、放射性物質の放出を抑えるという工程には、特に問題はないだろう」と話す。

 一方、小出裕章・京都大原子炉実験所助教(原子核工学)は「圧力容器の底に穴が開いていれば、注入した水と一緒に燃料も流れ落ちており、格納容器の損傷もありうる。そうなると水をためられず冠水(水棺)だけでなく循環式冷却も難しくなり、工程表どおりには行かないのではないか。水位の維持と低下で2種類のデータを出してきたということは、東電自身も何が起きているのか不明だという状況だ。政府側からも『収束に向かっている』などの見通しが聞こえてくるが、実際はそうではないことを表している」と話す。【酒造唯、藤野基文、久野華代】
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5月23日 子どもだけは守りたい 小出裕章 (院内集会)

2011年5月23日

2011年5月23日(月)に国会で行われた院内集会に、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)が参加されました。

集会内容

5月23日集まれ…子ども20ミリ撤回!文部科学省前要請行動&院内集会

録画

(1) http://www.ustream.tv/recorded/14907841
(小出先生の登場は開始後49分頃から)

(2) 小出裕章氏「子ども20ミリ撤回!院内集会」で激励

(3) 集会の後のインタビュー


小出先生の発言要旨

・いま隣の参議院の行政監視委員会に出て話をしていた。

・いまやらなければならないのは子供たちを守るというその一点。日本では法律で、一般の人は年間1ミリシーベルトしか浴びてはいけないと決まっている。放射能は危険だからそう決まっている。私のような放射線の専門家、特殊な職業の人は年間20ミリまで我慢することになっている。

・それが、子どもたちにまでその20ミリシーベルトという特殊な基準を強制するという事態になっている。なんとしてもそれは認めたくない。それを防ぐため、知恵を集めていく必要がある。

・子供たちには原子力を許した責任は一切ない。大人は責任があるが、子どもだけは守りたい。皆の知恵と力を合わせながら、こどもをどうやって守れるか、考えていきたい。


5月23日 参院行政監視委員会 小出裕章

2011年5月23日

2011年5月23日(月)、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)が参議院の行政監視委員会に参考人として出席されました。

案内

2011年5月23日(月)
参議院・行政監視委員会
「原発事故と行政監視システムの在り方」
小出裕章(参考人 京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志(参考人 芝浦工業大学非常勤講師)
石橋克彦(参考人 神戸大学名誉教授)
孫正義(参考人 ソフトバンク株式会社代表取締役社長)


中継録画

参議院インターネット審議中継にて生中継されました。同サイトの5月23日のページより同委員会の録画を見ることができます。(収録時間3時間23分)


録画動画(小出先生部分)

参議院の行政監視委員会「原発事故と行政監視の在り方」小出裕章氏 1/2

参議院の行政監視委員会「原発事故と行政監視の在り方」小出裕章氏 2/2

録画動画(全体)

参議院USTREAM中継 脱原発への道 1/2

参議院USTREAM中継 脱原発への道 2/2


データ(資料)

小出先生が提示しようとして止められたという資料については以下を参照してください。

(1) 講演会での撮影写真
(2) 安全ゼミ資料(pdf)の13ページ目 (2011年3月18日 原子力問題安全ゼミ110回の資料)


報道(転載)

(1) 原発推進政策に批判相次ぐ 参院委で小出京大助教ら
2011/05/23 20:04 【共同通信】

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 東京電力福島第1原発事故を受け、参院行政監視委員会は23日、小出裕章・京都大原子炉実験所助教や、石橋克彦・神戸大名誉教授(地震学)ら4人を参考人として招き、原子力行政について討議した。参考人からは「破局的事故の可能性を無視してきた」(小出氏)など、これまでの原発推進政策を批判する意見が相次いだ。

 小出氏は、今回の事故対応で「政府は一貫して事故を過小評価し、楽観的な見通しで行動した」とし、放射性物質の拡散予測など情報公開の遅れも批判。また、国が「核燃料サイクル」の柱と位置付けてきた高速増殖炉の例を挙げ、当初1980年代とされた実用化のめどが立たないのに、関係機関の間で責任の所在が明確でないとした。

 石橋氏は、地球の全地震の約10%が日本に集中しており、「原発建設に適さない場所である」と強調。原子力安全委員会と経済産業省原子力安全・保安院が「原発擁護機関になっている」とし、安全性の審査が骨抜きになっていると指摘した。

 ソフトバンクの孫正義社長は、太陽光など再生可能エネルギーの活用を提言。元原子力プラント設計技術者の後藤政志・芝浦工大非常勤講師も「完璧な事故対策の模索より、新たな分野へのエネルギーシフトの方が容易」と、脱原発を訴えた。
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(2) エネルギー政策の転換を 参院委で識者が脱原発訴え
(中日新聞 2011年5月23日 23時24分)

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 石橋克彦神戸大名誉教授や孫正義ソフトバンク社長ら「脱原発」を主張する識者4人が23日、参院の行政監視委員会に参考人として出席し、国のエネルギー政策の転換などを訴えた。
 委員から、津波対策後に再開を目指す中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震性を問われた石橋氏は「大丈夫なんて全く言えない。浜岡は、地雷原でカーニバルをやっているようなもの」と再開に強く反対。浜岡1号機が運転を開始した1976年から「東海地震」の可能性を指摘しており「地盤の隆起で敷地がでこぼこになる可能性がある。海水の取水管や防波壁が壊れて役に立たないかも」と強調した。
 100億円の義援・支援金を寄付するほか、全国各地に太陽光発電所の建設を計画する孫社長は「国内の休耕田と耕作放棄地の2割に太陽光発電を設置すれば、原発50基分をまかなえる。今は農地転用の規制で不許可となるが、仮設置を認めたらどうか」と政策転換を促した。
 京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「高速増殖炉は68年に計画が持ち上がって以来、10年ごとに目標が先延ばしにされ、いまだ実現していない。永遠にたどり着けないであろう施策に、すでに1兆円を投じた責任を誰も取らない」と原子力行政の行き詰まりを指摘した。
 福井県選出の委員からは「原発銀座」と言われる同県の現状への質問も。石橋氏は「若狭湾は地震の活動帯。海底活断層がたくさん見つかっており、大津波の可能性はある。非常に危険なのは間違いない」と話した。
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小出先生部分の文字おこし

(1) 小出裕章氏の話「参議院行政監視委員会」(テキストお越し)
(2) 小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判…引き出しが多くわかりやすすぎる!文字おこし・参議院行政監視委員会


小出先生部分の要約

・原子力を進めてきた行政に対して一言申すために来た。

・私はもともと原子力こそ未来のエネルギー源だと考え、夢を抱いて、原子力工学科に入った。ただ、入ってから調べてみて、原子力が貧弱な資源だということに気づいた。

・エネルギー資源の量だが、確認埋蔵量が最も多いのは石炭。世界が使っているエネルギーを60〜70年まかなえる。究極埋蔵量の石炭がすべて使えるとしたら、800年近く分ある。天然ガスも石油もオイルシェール、タールサンドもある。これに対し、原子力の資源であるウランの量は、石油の数分の1、石炭の数十分の1に過ぎない。

・こう言うと、推進派は、それは核分裂性のウランの量だけで、我々が使うのは非核分裂性のウランをプルトニウムに変換したものだから問題ないと反論する。そして、高速増殖炉という特殊な原子炉でプルトニウムを増殖させて再処理をしつつ核燃料サイクルで回しながらエネルギー源にするとしてきた。

・この構想の中心にある日本の高速増殖炉は破綻している。政府の原子力開発利用長期計画を見ると、最初は1968年の計画で高速増殖炉は1980年代前半に実用化としていた。次の計画では1990年前後、その5年後の計画では2000年前後、その次は2010年になった。その後は、実用化ではなく2020年代に技術体系を確立したいとした。次は2030年に確立とした。その次の2000年の改訂では年度を示すことができなかった。次の2005年の改訂(原子力政策大綱)では、2050年に一基目の高速増殖炉を作るという計画になった。

・どんどん目標が逃げているのは明らか。10年経つと目標は20年先に逃げている。永遠に辿りつけない。ところがこれを作った原子力委員会やそれを支える行政は一切責任をとっていない。

・高速増殖炉の原型炉であるもんじゅだけでも1兆円以上を無駄にしてきた。現在の裁判制度では1億円の詐欺で1年の実刑という。1兆円だと何年の実刑になるのか?1万年だ。行政のなかにもんじゅの責任者が仮に100人いるとしたら一人あたり100年の実刑になる。それほどのことなのに、誰も責任をとっていない。原子力は異常な世界だと思う。

・原子力発電は膨大な放射能を取り扱う技術。広島の原爆のウランの量は800グラム。一つの原子力発電所で1年で1トンのウランを燃やす。それだけの核分裂生成物という放射性物質を作っているということ。機械である原発が故障するのは当たり前。原発を動かす人間も、誤りをおかすもの。破局的事故の可能性は常にある。原子力推進側は、想定不適当という烙印を押してそういう可能性を無視してきた。

・たとえば中部電力は、原発には多くの壁があるから大丈夫だとウェブサイトで主張している。特に第四の壁である格納容器が重要だが、これがどんな時でも放射能を閉じ込めるとしている。原子炉立地審査指針に基づいて重大事故を想定しているとはしているが、格納容器は絶対に壊れないという前提になっており、放射能が漏れるような事故を考えるのは想定不適当だとしてきた。

・ところが実際に福島でそういう事故が起きてまだ進行中。この事故に対する行政の対応は大変不適切だ。防災の原則は危険を大きめに評価して予め対策をすること。が、今回日本政府は一貫して過小評価して楽観的な見通しで行動してきた。国際事故評価尺度も、最後の最後になるまでレベル7にしなかった。避難区域も最初は万一を考えてということで半径3キロの住民を対象にした。しばらくすると10キロに拡大したが、それも「万一」と言った。その後20キロになったときも「万一のときのため」とした。

・私はパニックを防ぐ唯一の手段は、正確な情報を常に公開することだと考える。残念ながら日本の行政はそうではなく、常に情報を隠し、危機的な状況ではないと言い続けてきた。時間とお金をかけてきたSPEEDIの結果も隠して住民に知らせなかった。

・更に、誰の責任か明らかにしないまま、労働者や住民に犠牲を強制している。福島の原発労働者の被曝限度量を引き上げたり、住民の避難の基準も法律の基準とは全く違うものになっている。こんなことをしていていいのか。

・事故の本当の被害はどのくらいになるのだろうかと考えると途方にくれる。現在の法律を厳密に適用すると、福島県全域の土地を放棄するほどになる。それを避けようとすると住民の被曝限度を引き上げるしかないが、そうなると被曝が強制されることになる。

・一次産業はものすごい苦難に陥るだろう。住民は故郷を追われ、生活が崩壊する。東電が賠償するといっても、何度倒産しても足りないだろう。日本国が倒産しても贖いきれないほどの被害が出るだろう。

・ガンジーが七つの社会的罪ということを言い、それが墓の碑文として残っている。理念なき政治。労働なき富。良心なき快楽。人格なき知識。道徳なき商業。人間性なき科学。献身なき崇拝。それぞれ噛み締めてほしいと思う。