6月23日 次の事故は違うシナリオで起きる 小出裕章(モーニングバード)

2011年6月24日

2011年6月23日モーニングバードに、小出裕章氏がVTR出演し浜岡原発の危険性について言及しています。コメント欄にてAさんより教えていただきました。

録画

※4分56秒あたりから小出先生がVTR出演されています。


6月23日 もんじゅは事故が起きれば福島の比ではない 小出裕章(MBS)

2011年6月24日

2011年6月23日(木)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

今国会で議論されている「税と社会保障の一体改革」。「消費税を2015年度までに10%に引き上げる」という内容ですが、新聞各紙を見ても何となく「まぁ高齢化社会来るんだし社会保障目的税にするのなら仕方ないのかな・・」という論調が多いように思います。でも「それは財務官僚の創り出した神話に過ぎないのだ」と激しく批判している元財務官僚がいます。きょうのゲスト、嘉悦大学教授の高橋洋一さんです。東大理学部数学科出身という変わり種の財務官僚だった高橋さんに「頭の良い高級官僚がどうやって政治家を、そして国民を欺すのか」、裏側をじっくり話してもらいます。京大・小出先生の原発解説も。

録音

20110623 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

リスナーとのQ&Aの要約(後半になるに従い、文字おこしになっていますが)

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Q:(リスナーの質問「実家は郡山市の中で最も放射線量の高い場所にある。近所の大きな公園は立ち入り禁止。家族がガイガーカウンターで測定。4.7マイクロシーベルト。家の庭の芝生から5.4マイクロシーベルト。家の門からのスロープから2.7マイクロシーベルトという結果が。芝生の値が高いため刈ることが出来ず雑草が伸びています。どのように対処したらいいのか教えてください」)

A:難しい。普通の日本は、空間のガンマ線量は、0.05マイクロシーベルト毎時ですから100倍くらいになっている。福島原発から飛んできた放射能が降り積もっている。もしそこで子供さんが遊ぶ場所なら芝生は刈らなければならないし剥ぎ取ったほうがいい。そうでないなら、お年寄りだけなら諦めてそのまま過ごすという選択もある。子供さんがいるなら必ず剥ぎとって欲しいと私は思う。

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Q:(福島の土壌汚染を5センチひっペがせと(小出氏が)おっしゃっていたが、とても重要なことだと思う。本当なら福島の人全員を避難させたいともおっしゃっていた。土の除染でどれだけ大丈夫なんでしょうか。)

A:質問の中に「大丈夫」という言葉があったが被曝に関しては「大丈夫」という言葉を使ってはいけない。安全だとか安心だとか大丈夫だとか、そういう言葉は絶対に使わないように注意をして欲しいと思う。どんな被曝でもかならず危険がある。どこまで受入れざるをえないか、という判断です。私は今、子どもが遊ぶ場所は表土を剥ぎとってほしいと言っている。それをやれば被曝の量は10分の1になると思う。子どもが泥んこまみれになって遊ぶ場所は、多分5センチ剥ぎ取れば10分の1になるとおもう。今汚れているのは、3月の中頃に福島の原発から大量に飛んできた放射能が降り積もった結果。これからまた大量の放射性物質が大気中に放出される自体になるかどうかは、私にはよくわからない。なればまた表土が汚染されるので、また剥ぎ取らなくてはいけないかも、しれません。今のところは3月の中頃に比べると、空気中からたくさん降り積もるということはなくなっているので、まずは剥ぎとって欲しいと私は願っている。

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Q:(元原子力企業上級副社長のアーノルドガンダーセンという人がこんなことをいっている「今も福島原発の露出した原子炉と炉心からは何ミクロンものセシウム、ストロンチウム、プルトニウム同位体などのホットパーティクル、放射性物質の微粒子が放出され続けているのだ。科学者たちは日本のいろんなところでそして東京でさえもこのほっとパーティクルを検出している。ホットパーティクルは車のエンジンエアフィルターにくっついている。福島や東京などでは放射能汚染されたエアフィルターなんてのはごく当たり前のことで遠いところではアメリカのシアトルでもみつかっている」このことをどう理解したらよろしいのでしょうか?)

A:福島の原子力発電所は壊れてしまって、大変高温になった状態で、たくさんのいろいろな種類の放射性核種が空気中に出てきた。それはほとんどはものすごい細かな微粒子になって空気中に飛び出して、風に乗ってあちこちに汚染を広げている。その細かい微粒子を私たちはホットパーティクルと呼んでいて、もしそれを呼吸で取り込むと、例えば肺なら肺の吸い込んだ粒子がくっついたところに局所的な大量の被曝を与えるということで昔からこのことを危惧されている。特にプルトニウムはアルファー線という放射線を出すのですが、くっついた組織、近傍だけを大量に被曝をさせますので影響が大きいという推定がある。だから注意はしなくてはいけないし、特にアルファー線を出すものについては、どれだけあるかをしっかりと調べる必要がある。だが今現在のところで言えば、プルトニウムの被曝よりは、事故が起きた直後はヨウ素、現在はセシウム、そしてこれからセシウムとプルトニウム(※おそらくストロンチウムの誤り)という核種の被曝が中心に鳴るだろうと思っている。近傍はまたプルトニウムが問題になる箇所があるかもしれない。遠く離れた場所はセシウムとストロンチウムに注意をするのが一番良いと思う。

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Q:(奈良に住んでいるが、まわりには原発に無関心なひとが多い気がする。特に私の母は70を超えているが日本におきている大変なことを他人事のように暮らしている。先日私が関西にも放射性物質が降り注いでいるといったら、母は「家の中ではいいけど外では言うな」という始末。私の頭が変になったと思っている。そこで質問ですが、ここ関西でも微量の放射性物質が飛んできているという認識は、間違っているのでしょうか?)

A:いや、あっています。もちろん関西だけではない。九州だって沖縄だって、もっと言うなら米国だってヨーロッパだって、全部の地球に福島からの放射能が広がっていってしまっています。ただし、降り注いでいる量は福島の原子力発電所の周囲はものすごい濃密であるし、関西に飛んできている量はそれに比べれば薄まってるということ。もちろんちゃんと注意をしなくてはいけないが、その時に自分の身が心配なのか、あるいは奈良の子供たちが心配なのか、あるいは福島の子供たちが心配なのか。きちんと何が一番大切なことなのかを考えて欲しいと思う。

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Q:(もんじゅの落下装置23日にも引き抜きという報道があった。引き抜き作業はうまくいくのか。もし作業が失敗した場合爆発する危険はあるのか)

A:私も心配です。もんじゅという原子炉は大変特殊な原子炉で、福島の原子力発電所を含めて、ほとんどすべての原子炉は炉心という部分を水で冷やすことができるのですが、もんじゅという高速増殖炉という名前の原子炉ですけれども、それは原子炉を冷やすために水が使えないという宿命を持っていまして、水を冷やすためにナトリウムという物質を使っています。この物質は大変化学的な活性が高くて、空気に触れると火事になりますし、水に触れると爆発するというそういう物質なのです。それで原子炉を冷やして、冷やそうとしたわけですけれども、その、ま、冷やすためのナトリウムを有る場所に燃料を交換するための中継装置というのが、もともと使うのですが、それを落としてしまったのですね。それを引き出そうというのですけれども、空中に引き出せばナトリウムが火事を起こしますので、引き出す場所全体を覆うような特別な部屋を作らなくてはいけないし、中継装置全体を引き出そうと思うと重量が多分10トン近くになると思いますので、かなりの力のあるクレーンでないとそれを引き出す事もできないと、いうことで、ほんとにそういう作業を全く空気に触れないまま出来るのだろうかということは、とっても難しいし、もちろん配慮をしながらやるのでしょうけれども、万一空気に触れてしまえば、それで火事になると。火事になったときに、福島の場合には燃料が溶けそうだということで水をジャージャーとかけることができたわけですけれども。もんじゅの場合には水を掛けることすら出来ない、のですね。ほとんど手をこまねいてみるしか無いということになりますので、大規模の火災に発展するという可能性はあると思います。なんとかそんなことにならないように願っています。

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Q:(福島よりさらに難しいような状況になる可能性も?)

A:そうです。もし事故が起きれば福島の比ではありません。(かつて95年ナトリウム漏れ事故があり潜在的な危険性は他の原子炉とは比較にならないと?)はい。とてつもなく扱いにくい原子炉です。

(※は聞き取りづらかった箇所。)


6月23日 2号機原子炉建屋の汚染水処理とストロンチウム90検出について 小出裕章(モーニングバード))

2011年6月23日

6月23日、テレビ朝日モーニングバードに小出裕章氏がVTR出演しました。コメント欄にてえむさま、A様に教えていただきました。ありがとうございました。

動画

内容(要約)

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■「福島第一原発2号機の原子炉建屋に貯まる放射性汚染水処理の解決策は?」との質問への小出裕章氏の答え。

・真っ先にやらなければいけなかったことは、汚染水を速やかに原発からどかすこと。本当であれば、今この瞬間にも何とかしなければいけない。もっと前に何とかしなければいけないという課題だった。

・その課題は実はもう一つ重要なことをもっていて、あの汚染水があるがために作業員たちは猛烈な被ばくをしなければいけない。

・メガフロートを連れてくると言っても、1万トンしか入らない。いくらやってもそんなものダメ。分かりきってる。

・私としては(汚染水が)11万トンあるなら、それを全部どけるということが必要だと思っているので、そのための唯一の方策は巨大タンカーだということは2か月前から提案してる。それを もしやってくれているのであれば、少なくとも汚染水の問題は解決できて、他の作業に集中できたはず。

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■「ストロンチウム90が地下水から検出された件について」(玉川徹氏が説明)

(小出氏の見解)建屋の外に出たものは、通常、酸性で水になかなか溶けない。水に溶けるためにはアルカリ性になる必要があって、その方法のひとつが、床のコンクリートと反応するとアルカリ性になる。コンクリートまで燃料がいって、地下水までしみ出しているので、一刻も早く地下ダムをつくらないといけない。


6月23日「(本が売れているのは)嬉しくない。売れているのは、福島原発の事故が起きてしまったから」小出裕章(朝ズバッ)

2011年6月23日

6月23日TBS朝ズバッに、小出裕章氏がVTR出演されました。コメント欄にてしんちゃんさまより内容を教えていただきました。

動画

内容

*「原発のウソ」17万部のベストセラー。人気の理由

(書店員):これまで原発関連の本を買う人はビジネスマン等の男性が多かったが、この本を買う人はこれまでの読者層とは違う。お子さんをお持ちの女性の方が、切実に自分の問題として考え、少しでも正しい知識を身につけたいという思いから買っている。

(母親): 放射能について知識がなかったのですが、なるべく厳しいシビアな意見を聞いて、最大限の努力を払いたいと思います。

*小出氏インタビュー箇所

「(本が売れていることは)嬉しくないです。売れているというのは、福島原発の事故が起きてしまったから。」

「都会の人達が電気が欲しいと言って都会に原発を建てるというなら、まだ受け入れる余地はあったと思います。自分達が欲しい電気をおこすために危険は他の所に押しつけることは、私にとってはもう論外でした。」

「日本人に原子力というものはどういうものか、気がついてほしいということですね。一度手を染めてしまえば、100万年にもわたって毒性が続く。自分では始末のできないゴミを生み出すという、そういうものです。」

「私は原子力にずっと反対してきた人間です。何でそんなことをしてきたかと言えば、もっと農業でも漁業でも大切にして、自然に寄り添うように生きたいと思うし、そのように社会を変えたいと思うのですね。」

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昨日の種まきジャーナルは、小出裕章氏やお休みでした。


上関原発建設を止めた祝島の島民の考え方 小出裕章(zak×spa)

2011年6月22日

6月22日のzak×spaに上関原発の建設に関する小出裕章氏の発言が掲載されました。コメント欄にてyokoblueplanetさまより教えていただきました。

以下、転載。

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 40年にわたって原発問題に警鐘を鳴らしてきた京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、以前から「上関原発の建設は実現不可能」と断言してきた。その根拠とは何なのか?

 「今まで上関に原発が建てられなかったのは、祝島の島民が行政・電力会社の圧力に屈せずに反対してきたからです。単純なようですが、彼らがお金の誘惑に屈せず、自然とともに生きる島の暮らしを貫く限り、上関に原発はできないと考えていました。

 原発を受け入れると、補助金事業などで一時は潤いますが、豊かな自然環境を壊された地元は、農業・漁業・観光産業が衰退してしまいます。賛成派と反対派の争いのなかで、地域の繋がりまでも失ってしまう。そして何もなくなった住民たちは、生活のためさらに原発を欲しがる…。こうして、原発依存からずっと抜け出せなくなってしまうのです。

 祝島の人々のように、一時のカネに左右されず、まっとうに生きること。子供たちに残したい地元の姿を想像すること。それを目指すだけで、原発は不要になります」

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転載元:行政・中電の圧力、カネの誘惑にも屈せず…原発と闘う祝島 – ZAK×SPA! – ZAKZAK


6月21日 海の汚染を調べれば漁師の生活を壊す。私は躊躇する。小出裕章(MBS)

2011年6月22日

2011年6月21日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

『日米両政府は日本時間の21日夜、外務と防衛の閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を、ワシントンで開きます。迷走する普天間移設問題については、当初の計画通り名護市辺野古に移設することで合意する見込みで、新たな移設の期限は設けずに「可能な限り早期の実現」をめざすことを確認する方針です。これについて、沖縄県民はどう受け止めているのか、基地問題を精力的に取材している沖縄タイムスの渡辺豪記者に電話をつなぎ、詳しく聞きます。』(種まきジャーナルHPより引用)

録音

20110621 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

要約

・おととい札幌で講演。もともと私の講演会にはどなたも来ない。当初500人のところ800人を超えた人が来てくれた。ありがたいと思った。でもなんでかなあと思う。福島の原発事故が起きてしまったからなのだが、ほんとうに無念に思った。

・(昨日話し合った政治家の考える安全な原発というものについて)ここに至ってなおかつそんなことをいう人の神経が私にはわからない。

・(原発事故が津波で起きたことか地震で起きたことかで、他の原発の安全性を見るときに違いが出る?)そうですが、原子力発電所の事故というのは、津波や地震だけではなく他の要因もある。要因を全て潰せることなんて、ない。だからこそ原発はやめなければいけないと言ってきた。全ての要因がつぶせて安全な原発が成り立つといまだに思っている方がいる。

・政治の場はやっぱり難しい。私は関わりたくない。と思いました。

・(小出先生の言い続けてきたことが影響を与えている。これからも発言して欲しい)もちろん私は発言を控えるなんて思っていない。必ず発言を続ける。私に政治の場で発言しろと期待する人もいるが…。(これまで以上に声がかかると思うが)ありがとうございます。出来る限りのことはしたい。

・(福島市内で学校帰りの子どもがいた。マスクなし。短パン。素足。足の大部分が露出。女の子も。こんな子供たちの日常に対してどう思うか)被曝を防ぐという意味では好ましくない。特にマスクはして欲しい。子供たちは、暑くなれば長ズボンではなく半ズボンを履くのは当たり前。それを禁じなくてはいけないのは相当な覚悟がなければ出来ない。放射能は目に見えない。大したことないと思いたい、と福島の方は皆思ってると思う。今まで通り、子どもには特別な重荷を負わせないで、普通に生活させたいと誰もが願うと思う。私がもし福島の市民であれば、子どもを半ズボンで生活させたいし、泥まみれにして遊ばせたいと思う。それが好ましくない世界に実はなっている。なかなか認めることは出来ない人間の性(さが)なのかな、と思う。

・(被災地の漁港。海の大量の瓦礫を引き上げていた。再開のためには船が必要。億単位のお金の投資をしなくてはいけない。これまでどおりの商品価値の魚は採れるのか。放射能の汚染について伝えにくかった。どう思うか。)私も言えないと思う。現在の海の状態を調べる一番有効な手段は海藻を調べること。ずっと伝えてきたが。原子力発電所から距離ごとに100メートル、200メートル、あるいは500メートル、1キロというように海藻を調べていく。どの距離までどれだけの汚染が到達しているかを概算だが把握できる。ただこれを行うと、どこまで漁ができるか、商品価値のある漁業ができるか、が歴然と分かってしまう。そうなると私自身は福島の一次産業を守りたいと思っているので、どんな汚染があっても日本人として買い支えなくてはいけないと思っているし、今まで通り漁をして欲しいと思っている。だが実際汚染がわかると、日本の人たちは買わない方向に走る事は疑い得ない。汚染を調べることがいいことなのかどうなのか。漁師の生活を壊す方向になる。私としても躊躇がある。

・私自身は科学という場に携わっている人間。正しい情報が命です。他の皆さんに比べても、私はどうしても正しい知識を知りたいし、正確に公表したいと思っている。それでも今の段階でそれをすると、福島の農業漁業が崩壊するおそれがある。なんとか買い支えよう食べようと呼びかけているが、そんなことが実現できるかには自信がない。立ちすくんでしまうという現実がある。


6月20日 「浜岡原発停止を言ってきたが事故は福島で起きた。私の判断は間違っていた」 小出裕章(MBS)

2011年6月21日

2011年6月20日(月)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

きょうは東京スタジオから20:00~2時間枠大でお送りします!東日本大震災から3か月余。被災者、避難住民の疲労、苛立ちはもはや限界を超えていますが、原発事故は収束の目処が立たず、被災地の瓦礫撤去も進みません。そして政治は混迷の極みにあります。被災者の生活再建はどうするのか?復興財源は?菅首相退陣は?そしてエネルギー政策は?与野党の震災復興担当者に直撃!ゲストは次の皆さんです。
民主党・山口壯衆議院議員(民主党筆頭副政審会長、震災復興特別委理事)
川内博史衆院議員(たね蒔きでお馴染み。消費税アップ不要論者で代替エネルギーにも詳しい)
そして野党自民党から西村康稔衆院議員(元通産官僚で原子力政策に精通。震災復興特別委委員)、原発コーナーでは小出裕章・京大助教(言わずと知れた反骨の原子力学者)にも電話をつなぎ、政治家の皆さんと生討論です。ご意見・質問メールもどしどしお願いします! 

録音

20110620 【1/4】たね蒔きジャーナル スペシャル拡大版 小出裕章

20110620 【2/4】たね蒔きジャーナル スペシャル拡大版 小出裕章

20110620 【3/4】たね蒔きジャーナル スペシャル拡大版 小出裕章

20110620 【4/4】たね蒔きジャーナル スペシャル拡大版 小出裕章

要約

・(今すぐ緊急で政治がなさねばならぬことは?)幾つかある。1つは汚染水をどうするのか。今11万トンの汚染水が溜まっている。何日後かにあふれると騒がれているが、もう既に溢れている。一時期ピットから流れ出ていたが、目に見える場所で漏れていただけのこと。実はトレンチやタービン建家地下などのコンクリートの構造物から漏れ続けていることに気がつかなければならない。まだ何日も余裕があるということではなくて、既に漏れているので早急に何とかしなくてはいけない。これにはもう1つの意味がある。現場で作業する人の被曝を少しでも減らすため。私はどうにもならないからタンカーを提案したが、これをするには政治が必要。例えばタンカーの乗組員は放射線業務従事者ではないので、緊急で被曝を許すという苦渋の選択をする必要がある。一度タンカーに汚染水を入れるとそのタンカーは使い物にならなくなるのをどうするかという問題がある。一番深刻なのは、海の上を走ること。猛烈な放射能を積んだ船が海を走ることが国際的に認められるかどうかということがある。

・(小出先生の案では、タンカーで汚染水を柏崎刈羽原発に運び、処理する意外にないと言っていたが?)はい。今の装置も即席でつくろうとしていますが、そんな余裕はない。今は戦争のような状態。何としても突破しなくてはいけない。そのために政治が力を発揮して欲しい。政治が果たす役割はとても大きい。やらなくてはいけない。

・(新しい事故処理の体制作りについてどう思うか?)すいません。私は政治が嫌いです。そんな委員会をいくら作ってもダメ。今でも原子力安全委員会という組織がある。しかし何の機能も果たさないまま今に至っている。これから委員会をつくるとか縫製を改正するとか悠長なことはいっていられない。今戦争が起きているわけですから、実行力がある人が力を発揮して乗り切るしか無いと私は思う。

・(原子力安全委員会委員長斑目氏の「(汚染水が漏れ続けているのは)間違いありません。(その量は)わかりません」という発言についてどう思うか?)斑目氏は科学者で、その判断しか無いと思う。私も一緒。わかりませんというのは斑目さんは正直だし、私もわからない。漏れているのは確実。できるだけ早く手を打たなくてはいけないのに、あふれるまでまだ何日もあると言っている。

・(海江田経済産業大臣のいわゆる原発安全宣言と再稼働についてどう思うか?)一言で言えば、あきれます。

・原子力発電所は機械。津波でやられたところもあれば地震でやられたところもある。その結果壊れた。機械である以上、地震でやられない、でも別の理由でやられることもある。どんな対策をしても、すり抜けて事故は起こるのは機械の本質。原子力発電所は事故が起きたときに本当に取り返しの付かないことになる。(日本の電力の)2割をやってる3割をやってる、止めたら電気代があがる、なんていう議論とは違うとてもつもないことになる。だから原子力発電所は都会に建てないと自民党政権時代からやってきた。今後も民主党も都会に原子力発電所を建てることなんて出来ない。

・(本当に安全かを国民に示せればという条件については?)(条件を示すことは)できない。機械である限り事故が起きるのは当たり前。それを認めた上で、原子力発電所は都会から離して建てるという原子炉立地審査指針も出来ている。自民党時代から立地指針を作ってやってきた。民主党もそれを踏襲している。

・(川内博史議員の「私は絶対踏襲しませんから」)はいありがとうございます。是非ともそうして欲しいと思う。

・(そうすると、本当に脱原発はできるのですか)簡単にできます。今現在原子力発電所が2割を絞めているのは本当。だが水力発電所と火力発電所は膨大にあるが、ほとんど止めている現実がある。日本で動いている原子力発電所をすぐ止めたとしても水力発電所と火力発電所で十分にピーク電力はまかなえる。ただし、そのためには揚水式の原子力発電所をピークの時に動かせるように用意しなくてはいけない。今現在老朽している火力発電所も運転できるようにしなくてはいけない。

・(揚水式発電はコストがかかるのでは?)はい。もともと原子雨力発電所の夜間電力を使う為だけに作られてきた発電所。殆ど動いてもいなかった。発電単価は高かった。今回の状況ではむしろ出番が増えるから、喜ぶべきこと。老朽火力発電所を動かすことも、老朽原発すら動かそうとしてたから同じようなこと。それさえ出来れば十分乗りきれる。

・(川内博史議員は「原発を全部止めても全然大丈夫」と発言したが、政治が動けば脱原発はできるのか?)うれしい。川内さんがそんなふうにおっしゃったこと。是非とも政治でやって欲しいと思う。

・(小出氏が是非とも政治家に伝えなくてはいけないこと。中長期的な脱原発についてはどのように考えるか)私は即刻原子力はやめてほしいと思う。そして今、原子力村のやることはまだまだあるとおっしゃったが、本当にそうなのです。どうにもならないほどの仕事がこれから何百年何線年何万年私たちは背負っていかなくてはなない。何十年か、私たちが原子力発電所をやって、電気を欲しいといったがためにこれから何百年何千年、あるいは本当にいうなら百万年にわたって放射能のゴミの始末をしなくてはいけない、という仕事を作ってしまった。私はどうしていいのかわかりませんが、ほんとうに大変な仕事が残っている。福島第一原子力発電所の始末だけでも、どれだけの犠牲を払って汚染をしてお金を払って、何百年やり続ければいいのかと思うと途方にくれてしまう。

・(安全な原発の基準はどのように決めるのか?決められるのか?)私は決められないと思う。(安全な原発はない?)はい。日本の原子力発電所でどこが一番危ないかとよく聞かれた。その時は浜岡原子力発電所と発言した。何より浜岡原子力発電所を止めて欲しいとずっと発言してきた。言うまでもないことだが、東海地震の予想震源域のどまんなかにある。世界中の地震学者が近い内に起きると言っている巨大地震。そこで原子力発電所が動いているのは到底認められないので止めてくれと言ってきた。

・(一旦停止したが、また動かすと言っているが)馬鹿げている。

・(菅直人内閣総理大臣が浜岡原発だけを止めて、自然エネルギー)浜岡が私は危ないと思うと発言してきたが、実は事故が起きたのは福島だった。私が判断していたことは、間違っていた。間違いは誰にでもある。見逃していたところで事故は起きる。それが事故の本質だと思う。これから安全を考えて動かそうといったところで、事故が起きてしまったら、こんな事故が起きるんだと思うというのが事故だと思っていただくしかないと思う。その時に被る被害の大きさは火力と比べても比にならない。とてつもない国家が潰れてしまうほどの被害が生じる。このようなものは洗濯すべきでないというのが私の考え方。

全体書き起こし

6月20日MBSラジオスペシャル 小出裕章氏と政治家3人との対話(1)
(続きは、まだ作業中でいらっしゃるようです。)

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録音音源の情報をコメント欄にてお知らせいただきましてありがとうございます。種まきジャーナルの音源の掲載が遅れた原因は、YouTubeアカウントの登録に私が失敗して、音源UP通知が届かなかったことが原因でした。改善いたしましたので、今後は良い形で更新ができると思います。


「セシウム半減期30年は人間にとって永遠に近い」小出裕章(THE BIG ISSUE JAPAN169号)

2011年6月21日

THE BIG ISSUE JAPAN169号の「特集 原発よ さようなら ― 市民がつくる賢い電力網」に小出裕章氏のインタビューが掲載されています。コメント欄にて小池悠香様より教えていただきました。

※画像が不鮮明です。


「もはや地球上に、この汚染から逃れられる場所はない」小出裕章(週刊現代7/2号)

2011年6月21日


週刊現代7/2号に掲載された小出裕章氏のコメントの内容を、コメント欄にてTomさんより教えていただきました。ありがとうございます。

以下に転載いたします。

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 大阪も名古屋も、これまで自治体は0.04前後と線量を発表していた。ただしそれは、悪名高い「地上20m(以上)モニタリング」の測定値。6月13日に初めて公開した地上1mの測定地は、それぞれ0.078、0.066と跳ね上がった。ウォッシュアウト効果を考えると、大阪、名古屋の地表にも思わぬホットスポットが隠れている可能性を忘れてはならない。

 京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これからの日本人は、生きていく上で次のような「覚悟」が必要だと話す。

「福島第一原発から放出された放射性物質は、県境を越えて日本中に広がっています。いや、国境さえも軽々と乗り越えて、世界中に広がっています。もはや地球上に、この汚染から逃れられる場所はないのです。放射能は目に見えないし感じることもできません。だからこそ行政はしっかりと線量を計測し、知らせなければならない。そして我々はどこにいようが、その数値に注意を払わなくてはならないんです。3・11を境に、私たちの世界はそんな場所に変わってしまった。そして私たちは、そこで生きていくしかないのです。」
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小出裕章氏提言「地下ダム」政府が準備中。だが東電抵抗。株主総会乗り切るため。

2011年6月20日

2011年6月20日毎日新聞朝刊2面の『風知草』が、小出裕章氏に言及していました。コメント欄にて教えていただきありがとうございます。

小出裕章氏が地下水の放射能汚染を食い止めるために提案している「地下ダム」ですが、政府も小出氏と同じ危機感を抱き、「地下ダム」を進めようとしているとのこと。しかし、東京電力の抵抗にあっていると、記事は伝えています。

以下、転載いたします。

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風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男

 そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。

 京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。

 その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。

 「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」

 さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。

 ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。

 理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。

 筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。プレスは記者発表をさしている。

 対処方針は5項目。要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。

 応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。

 「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」

 記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。

 福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。

 政府当局者の一人がこう言った。「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」

 誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。

 菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。

 なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。いま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略)(毎週月曜日掲載)
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110620ddm002070081000c.html

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