7月12日 琉球新報コラム「金口木舌」に小出裕章氏の発言が掲載

7月12日の琉球新報のコラム「金口木舌」に小出裕章氏のコメントが掲載されています。コメント欄にてZEPHYR様より教えていただきました。

以下、転載。

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2011年7月12日

 福島第1原発事故から4カ月。今思い出すと、むなしくなる発言がある。発生直後、原子力の専門家たちがテレビで強調していた言葉だ
▼「放射線量はレントゲンよりも、東京―ニューヨーク往復よりも低い。だから直ちに健康に影響はない」「チェルノブイリとは全然規模が違う」「メルトダウンなんてあり得ない」。彼らはどこを向いて研究していたのだろうか。無責任極まりない
▼一方で、良心に従って動いた学者もいる。先駆者は亡き高木仁三郎氏。「市民科学者」として反原発運動を率いた。常に「希望」を忘れず原発のない社会を目指した
▼最近注目を集めるのは木村真三氏。研究所が現地調査を制したため辞職し、福島で独自に放射線量測定を続けている。30キロ圏外の高汚染地域を突き止めて住民に避難を促したり、原発敷地外でプルトニウムを検出したりと、国の隠蔽(いんぺい)体質に現場から立ち向かう
▼ベストセラー『原発のウソ』の著者小出裕章氏は40年間危険性を訴えてきた。京大の研究室はいつも薄暗く、蛍光灯もエアコンも使わない。「電気よりも人間の命や子どもたちの未来がずっと大事だ」と社会の転換を勧める。「被害を福島だけに押し付けるな」とも述べ、国策の過ちを厳しく問う
▼そろそろ「原子力村」の官僚や電力事業者が、初心に立ち返り謙虚に耳を傾ける時だ。

転載元:金口木舌(2011年7月12日) – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース

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