5月4日 (日本への帰国は)一人一人の判断だと思う。できれば小さな子どもは連れていかない方がいいが、おじいさん、おばあさんに(孫を)会わせるのも人間の営みとして必要だ 小出裕章(共同通信)

2012年5月4日、共同通信社が小出裕章さんについて報じました。

▼東日本大震災(福島原発) – 一般社団法人 共同通信社 ニュース特集
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/05/post-5543.html
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 【ニューヨーク共同】40年以上にわたり反原発を訴えてきた京都大原子炉実験所の小出裕章助教が3日、ニューヨークで講演し、東京電力福島第1原発事故後の放射能汚染から子どもを守ることの重要性を強調、多くの日本人女性から「子どもと一緒に日本に帰って安全だろうか」と心配する声が出た。

 小出氏は「日本に帰る前に知っておきたい『放射能』のこと」と題した講演で、放射線ががん死亡率に与える影響に関する海外の研究を引用し、0歳児は全年齢平均の約4倍の影響を受けるとのデータを紹介。

 「子どもが泥んこになって遊ぶような場所が、放射線管理区域の基準を超える」レベルで汚染されたとし「子どもは放射線に対する感受性が強い。被ばくから守らなければいけない」と訴えた。

 また「全ての原発を止めなくてはいけない」とあらためて強調。「(停止した)原発を再稼働させようとしている」日本政府を強く批判した。

 講演後の質疑応答では、子どもを持つ女性から「帰国しても安全か」との質問が多数寄せられ、小出氏は「一人一人の判断だと思う。できれば小さな子どもは連れていかない方がいいが、おじいさん、おばあさんに(孫を)会わせるのも人間の営みとして必要だ」と答えた。(2012年5月 4日)
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関連報道。ちょっと報道のニュアンスは違います。

▼京都大・小出助教、NYで講演―帰国前に知りたい「放射能」のこと – ニューヨーク経済新聞
http://newyork.keizai.biz/headline/687/
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 原発の研究者ながら、反原発を主張していることで知られる、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教がニューヨークを訪問。5月3日、ホーリー・トリニティ・ルテラル教会(3 West 65th Street,New York)で講演を行った。

 音楽を通じたボランティア活動などを行っている、ニューヨーク在住の川井和子さんが、半年以上働きかけて実現したもので、小出助教はこの日ニューヨークに着いたばかり。「来月子どもが生まれるのだが、今後日本に連れて帰って安心か知りたい」「外国に住んでいても、愛する祖国には立ち直ってほしい」などの思いを抱えた現地の日本人約400人が集まった。

 講演は約1時間半に及び、去年の福島第一原発事故による日本の汚染状況を中心に、人類と放射能との出会い、1999年に茨城県東海村で起きたJCOの臨界事故、放射能はなぜ危険かなどの話が、図などを交えて展開された。「放射線管理区域の外には、1平方メートルあたり4万ベクレル以上の汚染物は、出してはいけないことになっている。ところが今の東日本には、それ以上の値の土地がある」などの説明に、参加者は耳を傾けていた。

 その後行われた質疑応答では、参加者から「千葉県の実家に、幼い子ども2人を連れて里帰りしても大丈夫か」などの質問が寄せられた。これに対して助教は「すみませんがわかりません。小さな子どもを祖父母に会わせるのも人間の営みとして必要なこと。どちらが重いか、すみませんが自分で判断してください」と答えていた。

 講演を聞いた人々は、「帰れる日本を作らなければとの思いがわいてきた」「日本人として応援できることはやりたい」などと語っていた。
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