12月11日 敦賀原発「活断層かもしれないと言っているだけで、非活断層である可能性も同じようにあると主張していることを意味する」 小出裕章 (THE WALL STREET JOUNAL)

THE WALL STREET JOUNAL.「敦賀原発の真下に活断層の公算大=原子力規制委の専門家パネル」
2012年12月11日、THE WALL STREET JOUNAL.の「敦賀原発の真下に活断層の公算大=原子力規制委の専門家パネル」という記事に小出裕章氏のコメントが掲載されていましたので、その記事を転載致します。

▼「敦賀原発の真下に活断層の公算大=原子力規制委の専門家パネル」 THE WALL STREET JOUNAL.の記事
http://jp.wsj.com/Japan/node_561470l

=====(引用ここから)=====

【東京】原子力規制委員会の専門家パネルは10日、福井県にある敦賀原発は活断層の上に位置している公算が大きいとの判断を下した。この結果、同原発が地震への懸念によって閉鎖される原発第1号になる可能性も出てきた。

専門家パネルは、今月1、2の両日実施した現地調査結果を検討する会合を開き、日本原子力発電が操業する敦賀原発2号機の真下を通っている断層は「活断層である可能性がある」との認識を示した。

しかし藤村修官房長官は、最終決定の前に講じるべき措置があると強調、「われわれは現段階で予断を持つべきではない」と語った。

その一つとして、専門家パネルの評価は、新しい規制当局である原子力規制委員会の検討を必要とするが、同委員会がいつ会合するかは不明だ。

それでも原子力規制委の田中俊一委員長は、活断層が存在する可能性がある限り、委員会としては敦賀原発の再稼働申請を検討できないだろうと述べた。同委員会が敦賀原発の真下に活断層があると判断すれば、日本原子力発電は再稼働を認められず、廃棄を余儀なくされる可能性もある。

日本原電は声明で、専門家パネルの結論は「到底受け入れがたい」と述べ、「追加的な調査を実施し、客観的なデータで(活断層でないという)われわれの主張を実証する」と語った。

専門家たちは、原発の閉鎖は必然的な結論ではないと指摘している。

「京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、専門家パネルの指摘について、活断層であるかもしれないということを言っているだけで、非活断層である可能性も同じようにあると主張していることを意味する、と述べた。その上で、将来この原発が再稼働する可能性が依然として大きい、との考えを示した。」

1970年に稼働した敦賀原発は日本で最も古い原発の一つだ。2008年、浦底断層という主要断層が2つの原子炉建屋から250メートル離れたところを走っているのが発見された。また浦底断層から幾つかの中小の断層が伸びており、敦賀原発2号機の真下を通過している。

浦底断層の発見にもかかわらず、日本原電は原発の真下の中小断層が主要断層である浦底断層と同時に動くことはないとして、原発の操業を続けた。だが一部の地質学者は、大規模な地震が浦底断層に沿った動きを引き起こせば、地面はこうした断層に沿ってシフトする可能性があると主張してきた。

昨年3月の東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受けて新たな懸念が高まり、規制当局はそれ以降、日本にある50基の原発すべての安全性を再検討している。現在、稼働している原子炉はわずか2基で、これらも断層をめぐる懸念のため調査中だ。

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