2月15日 「できる限り汚染の少ないものを妊婦は食べる、ちいちゃな子どもには食べさせるということをやらなければならない。」京都大学原子炉実験所の小出裕章助教のインタビュー Powered by ホワイトフード 文字起こし

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昨日記事にした放射能測定を行って食品を販売している通販サイト「ホワイトフード」の小出さんへのインタビュー動画が、同店のFacebookに文字起こしされていましたので、このブログでも共有させていただきます。

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=====(引用ここから)=====

こんにちは。ホワイトフードの森です。
お世話になっております。

今日はホワイトフードのお客様からのご質問にご回答をいただきます。

(1)質問:ホワイトフードのご相談役になっていただいた理由について

◆回答(小出先生)

森さんに相談役になれと言われたのが簡単な理由です。
私は自分で主体的積極的に関われないことについては、よく例えばデモの賛同人になれ、呼びかけ人になれ、集会の賛同人になれ、呼びかけ人になれ、と言われるけれども、自分が参加できないことにはならないとお断りしてきた。
森さんのこれも私があんまりお役に立てるわけではありませんけれども、長い間、放射線や放射能を測定するということを仕事とでしたし、今森さんがやろうとしている少しでも安心・安全な食、そうですね、完璧な安全はない、少しでも子どもの被曝を減らしたいという心意気に賛同しておりますし、そのために私ができることがあると思いましたので、相談役を引き受けることに致しました。

(2) 福島県で甲状腺がんが 18才以下で3名でたが、県民健康管理調査の検討委員会が福島原発事故による放射線の影響を否定したというニュースをみたのですが、どうみたらよろしいでしょうか。

◆回答(小出先生)

正直に言えば、困った人たちだと思います。
サイエンスというのは、元々疑うということ疑うということを基本的な属性としなければいけないわけで、何か事実を見ながら、これはどういうことなのか、常に疑問を持ちながら一歩一歩検証していくとうことをサイエンスだと私は思います。
彼らは今はそういう立場とは全く離れてしまっていて、とにかく福島では何も起きないといことを初めから思いこみたい。
その思い込みのもとに調査の立案からはじめて、最終的な結論までいってしまっているように思います。

子どもの甲状腺がんというは、大変少ないわけですし、それが短い調査の間に3名も出てくるということであれば、何か原因があるはずだと思わなければならないし、これが被曝に関係していると疑わなければいけないということが本当は科学的な態度だと思いますが、今回もそういう発言になったのだと思います。

チェルノブイリの場合も4年後にははっきりと影響があるようにでてきましたけれども、事故の翌年から影響があるというデータがあるわけですから、きっちりと福島のこれも、私も必ずこうだと言っているわけではありませんけれども、そうかもしれないと思ってきっちりと調査しますと立場表明をしないといけないと思いますけども、残念ながらそうなっていなくて、初めに言ったように困った人たちだと思います。

(3)長野県松本市に住んでいますが、ホットスポットからは結構近い地域です。大丈夫とは言われている地域ですが、これから赤ちゃんが産まれるにあたって、外出など気を付けることがあったらお聞きしたいです。 

◆回答(小出先生)

松本は私は比較的綺麗だと思います。
事故は不幸にも起きてしまって、福島県を中心にして猛烈な汚染地帯が現在ありますが、東北地方、関東地方にその汚染が拡がっているけれども、長野県、松本も含む長野県は比較的ましな方だと私は思います。
長野県でも群馬県に近い軽井沢まではホットスポットと呼ばれるように汚れているところもありますが、松本は私は比較的良いだろと私は思います。

汚れがないわけではもちろんありません。
日本だけでなく、米国まで福島の放射能で汚れているわけですし、量の多い少ないで言えば、地球上全部が福島の影響で汚れてしまっているわけですし、松本でももちろん汚れてしまっていると思っていただかなければならない。

環境と言えば、松本市は一様に汚れているわけではない、長野県が一様に汚れているわけではない、汚れが少ないところもあるし、濃いところもある。
できる限りそれを知って、特に妊婦の方とちいちゃな子どもはできるだけこういうところに近づかないということが一番だろうと思います。

今ホットスポットという言葉を使っていますけれども、ホットスポットというのは私達は地域的にかなり広いところをいうのですが、もっと狭い地域の汚染の強いところを私達はマイクロスポットと呼んでいます。
例えば家庭であれば、雨どいの水が集まってくる場所であるとか、街であれば何か側溝のようなところで水がたまりやすいところであったりとか。
最近私達は黒い物質を問題にしておりますが、道路とか建物のきわであったりとか、そういところになん藻類という呼び方をするそうですが、コケとかカビとかそういうものが放射線物質を大量に溜め込んで、それが死んで黒いシミのようなものですが、そういうところにはできる限り近づかないとかは、やはりやるべきだと思います。
行政、松本市は、幸い菅谷さんが市長をしてくれているので、行政にマイクロスポットの調査を依頼するとか、何とかして自衛すると良いだろうと思います。

そして、外出する時のとご質問くださったので、今それを言いましたけれども、あとは食べ物です。
食べ物はあの事故で放射性物質がどうやって飛んできたとは関係なく、流通機構に乗って流れてしまいますので、日本中、世界中に汚染された物が等しく行ってしまうわけです。
できる限り汚染の少ないものを妊婦は食べる、ちいちゃな子どもには食べさせるということをやらなければならない。
それを森さんがホワイトフードという会社を立ち上げてやってくれようとしてくれる訳ですし、そういう動きをもっともっと大きくして妊婦や子どもはできる限り汚染の少ないものを食べるような注意をして欲しいと思います。

(4)栄養面ではなく、放射能の面からみて母乳とミルクどちらの方が安全でしょうか?

◆回答(小出先生)

簡単にはもちろんいえません。
母乳というのは、その人そのものですよね。
その人の体がどれだけ汚れているかで、母乳の汚れが決まる訳ですし、完璧に今の汚れた世界の中で母乳の汚れをゼロにすることはできない。
妊婦の方も食べなければいけない訳ですし、食べ物は全て汚れているということですから、母乳にも汚れがついていることは仕方がない。

しかし、逆にミルクはそうなるかと言えば、ミルクだって牛から牛乳を絞って、粉ミルクをつくる訳ですから、牛だって汚れている訳で、どっちがどれだけ汚れているかは一概には言えないです。

私は母乳をあげた方がイイ、放射能を関係なく言えば、母乳をあげた方がイイと思いますし、母乳に関してはその人が自分の体の汚染を少なくすることができるのであれば、母乳の汚染を少なくすることができるので、自分の責任でしっかりと母乳をあげるようにして欲しいと願います。
ただし、今全ての方が母乳で育てられる訳ではないでしょうから、その場合はできる限り放射能汚染が少ないミルクを選んで与えるといことをやってほしいと思いますし、そのためにホワイトフードの仕事が役に立つだろうと思います。

(5)距離的に離れている北海道で暮らしているのですが、注意すべき事について、教えてください。(福島県から避難されている方から)

◆回答(小出先生)

先ほどの松本市の方のご質問と一緒です。
北海道は汚染は比較的少なかったです。
ただ汚染がなかった訳ではありませんので、マイクロスポットというごくごく狭いところですけれども、汚染の強いところがあると思いますので、そういうところにはできるだけ近づかないといことを注意すべきだと思います。
あとは、先ほどやはり聞いていただいたように食べ物に注意して汚染の少ないものを選んでいただくということをやってください。

(6)子供の食べ物の基準値は何ベクレル/kgであるべきでしょうか。

◆回答(小出先生)

私は基準は作るべきではない。
何か基準を作ってしまうと、それ以上は危なくて、それ以下は安全だと皆さんはすぐに思い込んでしまうので、私は基準を作ること自体に反対です。

この世界は全てつながっていますので、猛烈に汚染されているものも、汚染が少ないものが連続的につながっている。
どこかで線を引くのではなく、連続的に存在している汚染をしっかりと測定して、しっかりと認識して、できる限り汚染されていないものをちいちゃな子どもにあげる、あるいは妊婦にまわすというのが良いのだと思います。

7. 北朝鮮の地下核実験の影響は日本にはないでしょうか?

◆回答(小出先生)

ありません。
科学的にゼロということはないですけども、朝鮮民主主義共和国というところが、地下核実験をしたということさえ私は本気で信じていない。
仮にしたとしても核分裂したウランは100gにもみたない本当に微々たるものです。
それに比べて今福島の原子力発電所からだしてきている放射能は1トンに近い放射能です。
全然量が違うことを言っているのであって、北朝鮮が地下核実験をしたことが事実であっても地下核実験ですし、地上に吹き出してくる量は、福島の事故で日本中世界中を汚してしまった放射能からみれば、全くという形容詞をつけたくなるぐらいに取るに足らないものです。

今回のご質問は以上でございました。
ありがとうございました。

=====(引用ここまで)=====

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