何としても子どもを被ばくから守るということを大人の責任としてやるべき/小出裕章助教 第8回インタビュー Powered by ホワイトフード文字起こし

第8回小出裕章助教インタビュー

放射能測定を行って食品を販売している通販サイト「ホワイトフード」による小出さんへの8回目のインタビューがYouTubeで公開されていましたので、このブログでも共有させていただきます。また、文字起こしも行いました。
(同店のWebサイトにも文字起こしページが公開されています)

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◆ホワイトフード

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教に、学校給食の検査についてインタビューさせて頂きます。
小出先生、よろしくお願い致します。

◆小出

こちらこそ、よろしくお願いします。

◆ホワイトフード

一つ目の質問です。
Q.1《学校給食による子どもの被ばくを最小限にするために》
(1)食べる量が多いの主食を毎日検査することと
(2)少量だが放射能に汚染されやすい食べものや放射能が多く降った産地のものに注力して検査ということを考えましたがどのように思いますでしょうか?

◆小出

はい、正しい方針だと思います。
ただし、こういう検査というのは、単発的に思いつきでやってもダメなわけで、どういう食べもの、そしてどの産地のものがどの程度汚れているということを系統的に調べていく必要があると思います。

◆ホワイトフード

はい、了解しました。
ありがとうございます。
二つ目のご質問です。

Q.2《検査体制について》
予算と運用の難易度を考えまして、Nalシンチレーションスペクトルメータを各学校に置いて毎日検査し、事務局にゲルマを置いて、各学校の給食を深く検査していくという二つの検査体制を考えてみたのですけれども、どのように思いますでしょうか?

◆小出

はい、森さんがおっしゃっていることは、現状に基づくのであれば、やむを得ない方針だと思います。
本当であれば、ゲルマニウム半導体検出機をすべての学校で設置して、そこで測るべきだと私は思いますけれども、残念ながら、現状ではそれができないだろうと思いますので、事務局でしっかりと測定体制を整える、そして学校の現場ではNalを使うということが今の時点では仕方のないことだと思います。

ただし、ですけれども、今私たちが向き合っている汚染というもの、子どもたちを何とか守りたいと思っている汚染というものは、元々は東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の中にあった放射性物質です。
東京電力の列記とした所有物だったわけですから、その東京電力の所有物がどこにどれだけの汚染を落としているかということは、本来であれば東京電力が測定して人々に知らせるべき責任があるものだと私は思いますので、引き続き東京電力にもっときっちりと測定をするようにという要求をする必要があるだろうと思います。

◆ホワイトフード

了解しました。

Q.3《運用の難易度について》
今、運用の難易度ということが出てまいりましたけども、ゲルマを各学校に設置していく場合の難しさというのはどの辺にあると思いますでしょうか?

◆小出

はい、ゲルマニウム半導体検出機というのは、まず当初設置するだけでもお金がかかりますし、その上で使用しようと思うと零下150度に冷やしておかないと動作しないという測定器です。
そのために通常は液体窒素というものを使って冷やしているのですが、それを恒常的に維持していくことはかなり手間がかかることですし、専門的な知識を持っていない方にはなかなか難しいだろうと思います。
それぞれの学校でそのようなことを本当にできるかなと思うとなかなか難しいかもしれませんし、今聞いて頂いたように東京電力にやはりやらせるということを皆さんが要求したらいかがかなと私は思います。

◆ホワイトフード

はい、ありがとうございます。
あと三つ目なんですけども、小出先生のほうで、

Q.4《学校給食の検査について》
学校給食の検査を進める上で、気をつけたほうがいいことや、あるいはこうすべきじゃないかというご意見とかはございますでしょうか?

◆小出

はい、まずNalという測定器を使うことは、先程やむを得ないと私は発言したわけですけども、Nalという測定器はかなり検出限界というか、測れる汚染が高いものしか測れません。
そして、Nalで測って検出限界以下だった、つまり測れませんでしたということになってしまうと、何か汚染がないのではないかと皆さん錯覚されてしまうのではないかと思います。

しかし、残念ながらこの地球という星は1950年代1960年代に大量に行われた大気圏内核実験ですべて汚れていますし、福島第一原子力発電所の事故が起きる前から、すべての食べものが汚れていたのです。
その上に福島第一原子力発電所の汚染が今、上乗せされてしまって、とびきり汚染が強いものとかいうものが存在してしまっているわけです。

ただ、今聞いていただいたように汚染のないものはないというのが事実ですので、Nalで測って仮に汚染が測れなかったからといって、汚染がないというように錯覚してはいけないだろうと思います。

◆ホワイトフード

はい、ありがとうございます。
あと、あの最後にですね、

Q.5《関係者に一言》
学校給食の検査を進めてくださっている関係者に一言あればいただければと思います。

◆小出

はい、学校給食の検査をしてくださっている皆さん、大変ありがたいと思います。
私自身は原子力というものをここまで許してきてしまったことに関して、日本にいる大人はそれなりに責任があると思っていますし、大人が被ばくするということはやむを得ないことだと思いますけれども、子どもに関する限りは、原子力を許した責任、あるいは福島第一原子力発電所の事故を引き起こした責任はありませんので、何としても子どもを被ばくから守るということを大人の責任としてやるべきだと思います。
その時に一番大切なのは子どもたちが食べる学校給食というものなわけですから、学校給食に関してはできるかぎりきちっと測定をして、子どもたちを守ることをやりたいと私は思います。
そのために力を貸してくださっている皆さんに、私からもお礼を申し上げたいと思います。

◆ホワイトフード

ありがとうございます。
質問は以上になりますので、また引き続きよろしくお願いいたします。

◆小出

はい、こちらこそよろしくお願いします。

◆ホワイトフード

ありがとうございました。

◆小出

はい、ありがとうございました。

※同店の文字起こし文章をベースに、Youtube動画音声に合わせて若干の修正を加えました。

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京都大学小出裕章助教の独占インタビュー

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