9月27日 原子力政策大綱改定の有識者会議に脱原発学者を入れても多数決で圧倒的少数 小出裕章(MBS)

2011年9月27日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組内容

2011年9月27日【火】
続・本当に増税しかないのか~民主党税調 尾立源幸参院議員
復興財源にあてる臨時増税をめぐり民主党税調の議論がいよいよ大詰めです。所得税、法人税、たばこ税が増税で相続税は見送りとか色々言われておりますが、党内では依然増税反対の声が強く、本当に増税できるの?という気がします。もとい!たね蒔きジャーナルでは「そもそも増税必要なの?」というところから議論したいと思います、そこで先週の中野寛成・党税調会長代行に続き、おなじく党税調メンバーの尾立源幸参院議員(大阪選出)に「増税ありき論の是非」を聞きます。小出先生の原発事故解説も。

録音
20110927 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教
http://youtu.be/dqhAfd6k708

内容文字おこし
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65766252.html
※リンク先が誤っていましたので訂正いたしました。失礼いたしました。

放送の中で小出裕章氏が1973年に参加していた伊方原発の訴訟に触れられています。その伊方裁判を先日放送されたNHKETV特集が扱っていました。
※小出裕章氏はご出演されていませんが、大変見ごたえのあるドキュメンタリーです。
「ETV特集「シリーズ 原発事故への道程 後編 そして“安全”は神話になった」(動画)」

※ちなみに前編はこちら。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65764779.html
両方共続けてみると、日本が原発を推し進めてきた歴史がざっと把握できると思います。

番組で扱われたと思われる報道は以下のとおり。

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福島第1原発:「黒塗り手順書」問題 原本を保安院に提出

 東京電力が福島第1原発の事故時の操作手順書のほとんどを墨塗りして衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出した問題で、東電は27日、1号機の手順書の原本を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。保安院が同日、原子炉等規制法に基づき1~3号機の手順書を経産相に報告するよう命じたのに応じた。2、3号機についても28日中に提出する。

 提出を命じられたのは、原子炉の冷却水漏れなど事故の種類ごとの対応を示した手順書▽原子炉の水位低下など機器の異常ごとに対応をまとめた手順書▽全電源喪失時などの過酷事故(シビアアクシデント)の際の手順書--の3種類。数センチの厚さのファイルが計5冊ある。

 提出を受け保安院は、公開によって原発の安全や企業利益に支障となる情報を特定するよう東電に求めた。これらを参考に、特別委や一般への開示範囲を決める。【西川拓】

毎日新聞 2011年9月27日 20時05分(最終更新 9月27日 23時24分)

引用元:http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110928k0000m040070000c.html

この報道に関する箇所の放送文字おこし
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65766252.html

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原子力政策大綱:改定を行う有識者会議 半年ぶりに再開

国の原子力政策の基本方針となる「原子力政策大綱」の改定作業を再開した内閣府原子力委員会の有識者会議。原発事故を受け、従来の原発推進の方針をどう見直すかが焦点となる

 内閣府原子力委員会(近藤駿介委員長)は27日、国の原子力政策の基本方針となる「原子力政策大綱」の改定作業を行う有識者会議を半年ぶりに再開した。会議は、東京電力福島第1原発事故で中断していた。1年以内をめどに新大綱をとりまとめる方針。

 「新大綱策定会議」は近藤委員長が議長を務め、原発立地自治体や財界の関係者、研究者ら28人で構成。再開にあたってメンバーを一部入れ替え、脱原発についての著書がある金子勝慶応大教授(財政学)や、大橋忠晴日本商工会議所副会頭(川崎重工業会長)らが新たに加わった。

 この日は、原子力委が行った原子力政策に対する意見募集の結果が報告された。東日本大震災以降に寄せられた約1万件の意見のうち、98%が原発の廃止を求め、「推進もしくは現状維持」は1.5%だけだったという。

 大綱はほぼ5年おきに改定。05年10月に閣議決定された現在の大綱は、原発を「基幹電源」と位置づけ、使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」の実現や高速増殖炉の2050年の商用化を目指すとしている。

 改定作業は、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)のトラブルや原発輸出に向けた競争力強化に対応するため、10年12月に開始。今年3月8日までに計5回の会議を開き、「原発増設のため環境整備を進める」などと合意形成を進めていた。原発事故を受け、従来の原発推進から方針転換が図られるか注目される。【比嘉洋、関東晋慈】

毎日新聞 2011年9月27日 11時27分(最終更新 9月27日 11時32分)

引用元:http://mainichi.jp/select/biz/news/20110927k0000e010052000c.html

この報道に関する箇所の放送文字おこし
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65766255.html

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東日本大震災:福島・二本松産米から規制値セシウム 「何かの間違いでは」農家に動揺

 ◇稲作農家に動揺
 「何かの間違いではないか」。新米の予備検査で国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された福島県二本松市で、稲作農家の間に動揺が広がった。同市の三保恵一市長は23日、毎日新聞の取材に「仮に今後の本検査で規制値を超えれば、市場へは絶対に流さない」と語り、汚染米の流通阻止に全力で取り組む姿勢を強調した。それでも県産米の風評被害が強まるのは必至で、福島の厳しい試練が続く。【前谷宏、河津啓介、結城かほる、山田毅】

 500ベクレルの値が出た二本松市南東部の小浜地区(旧小浜町)は山あいの純農村地帯で、稲作農家611戸、水田面積は112ヘクタール。

 「ショックです。どうなってしまうのか」。同地区の農家の女性(54)はため息をついた。買ってもらえるか不安を抱えながらの田植えだった。ようやく稲穂が実ったが、21日夜の台風15号の豪雨で一部が水につかる被害を受けた。それでも気を取り直し、残った稲を24日にも刈り取ろうと思っていた。「これから何年もコメは作れないかもしれない。(東京電力福島第1原発の)事故さえなければ、平和なところなのに……」と肩を落とした。

 別地区の農家の男性(59)は検査結果に「信じられない」と驚き、「(特定の場所で)なぜそんなに飛び抜けて高い数値が出るか分からない」と不安を吐露。「今年の県産米は半値しかつかないと言われているが、さらにひどくなる」と嘆いた。

 同市の三保市長は23日夕、市幹部から知らせを受け、市と地元JAなどによる緊急の対策会議を24日に開くことを決めた。結果について「厳粛に受け止めるが、具体的な対策は本検査の結果を待って決める。あらゆる検査結果を情報公開し、国民の安全安心を守ることが産地の義務で、風評被害を克服する唯一の道だ」と語った。

 だが、稲作農家の衝撃は大きい。小浜地区から遠くない市内の専業農家、近藤恵さん(31)は「風評被害が出る」とため息をついた。既に今年の購入をキャンセルする客も出ている。「お金の補償だけでは済まない。客の信用を失った。なぜこれだけのセシウムが出たのか、きちんと分析してほしい」と訴えた。

 地元の「みちのく安達農協」の斎藤道雄組合長(70)は「これまでの検査で問題はなく安心していたが、大変なことになった。農家には何の落ち度もない。原発がなければこういうことにはならなかった」と怒りをあらわにした。

毎日新聞 2011年9月24日 東京朝刊

引用元:http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110924ddm041040053000c.html

この報道に関する箇所の放送文字おこし
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65766256.html
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