2013年4月24日、「ふくしま集団疎開裁判」の判決が出され、それに対しての小出さんのコメントがふくしま集団疎開裁判の記者会見動画で読み上げられましたので、その部分を文字起こし致しました。
なお、判決についての詳細は、「ふくしま集団疎開裁判」ブログでご覧ください。
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▼IWJ Independent Web Journal
2013/04/24 柳原弁護士「狐につままれたような判決だ」。ふくしま集団疎開裁判 判決は棄却 ~ ふくしま集団疎開裁判 緊急記者会見
▼ふくしま集団疎開裁判ブログ/【報告】仙台高裁の判決(決定)の全文と解説
「ふくしま集団疎開裁判」ブログ
◆小出さんのコメント
疎開裁判判決、いただきました。
私は昔から裁判には期待しないと発言してきましたが、改めてその思いを深くしました。
判決は、直ちに影響が出るものではないとは言いながらも、低レベル放射線被ばくの危険そのものは認めています。
そして、学校だけ変わっても、地域で生活する以上は、年間1ミリシーベルトを越える被ばくをしてしまい、避難・移住をする以外ないと結論付けています。
その通りです。
子どもを年間1ミリシーベルト以上被ばくさせないためには、郡山を含め、汚染地から逃がす以外方法はありません。
そうする責任が国にあると私は思いますし、そう主張もしてきました。
それなのに、年間1ミリシーベルト以下にしないのなら、逃げるしかなく、個人の力で逃げられないわけでもないのだから、訴えに理由がないのだ、としています。
問題は、子どもたちに被ばくを強いている責任が、汚染地に取り残されている個人にあるのではなく、国にこそあるということです。
それを問題にできない裁判とは、国家の奴隷のようなものですね。
4月24日 小出裕章
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2013/04/24 柳原弁護士「狐につままれたような判決だ」。ふくしま集団疎開裁判 判決は棄却 ~ふくしま集団疎開裁判 緊急記者会見
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