11月8日 原子力委員会の発電コスト試算「余りにも馬鹿げています」 小出裕章(MBS)

2011年11月8日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組内容

2011年11月 8日【火】
大阪府教育基本条例案で何が起きるのか
大阪維新の会が掲げる大阪府教育基本条例案は、大阪ダブル選でも争点の一つとなっています。民意を反映した教育改革なのか、教育への政治介入なのかなど、賛否は大きく分かれていますが、仮に条例が成立した場合、教育現場では具体的に何が起きるのか、上田崇順アナウンサーが取材報告します。
原発事故関連のニュースは京都大学の小出先生が解説します。

録音
http://youtu.be/48x49mf4OSc

内容文字おこし
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65774363.html

関連報道は以下の通り

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原発事故コスト:上乗せ最大1.6円 原子力委が増額修正

電源別の発電コスト(最大値)
 東京電力福島第1原発事故を受け、重大な原発事故に備えるための「事故コスト」を試算している内閣府原子力委員会の専門部会は8日、被害額などの想定を見直した結果、事故コストは1キロワット時当たり少なくとも0.006~1.6円になると修正した。試算は原子力委に報告後、政府が12年夏をめどに新たなエネルギー政策を策定する際の参考資料になる。

 試算は、出力120万キロワットの新設炉が重大事故を起こす事態を想定。被害推定額と発生確率をかけ、稼働率60~80%の年間発電量で割って算定した。発生確率は最小で国際原子力機関(IAEA)の基準を満たす場合の「10万年に1回」、最大で全国の原発が延べ1500年近く稼働し、今回原子炉3基が事故を起こした国内の実績に基づいて「500年に1回」とした。

 部会は10月25日、福島第1原発事故を踏まえ被害額は3兆8878億円になるとして、コストは1キロワット時当たり0.0046円~1.2円と試算した。しかし、「原子力政策大綱」の改定作業を行っている原子力委の有識者会議で「被害の想定が不十分」などと指摘されたため、被害額を約5兆円と見積もり試算し直した。コストは今後、除染や賠償費用が拡大した場合、被害額が1兆円増えるごとに最大で同0.32円ずつ上昇する。

 政府は従来、原発の発電コストを1キロワット時当たり5~6円と試算。石炭・液化天然ガス(LNG)火力5~7円▽大規模水力8~13円▽太陽光37~46円--など他の電源と比べ最も安いと説明してきた。今回試算し直した事故コストを単純に上乗せすると、原発の発電コストは約5~7.6円となり、最大値では火力発電を上回った。ただし、政府は他の発電コストも見直す方針。【比嘉洋】

毎日新聞 2011年11月8日 11時48分(最終更新 11月8日 12時52分)
引用元:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111108k0000e040060000c.html
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